乾電池やボタン電池などの種類と選び方、この組み合わせはダメ?
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乾電池やボタン電池などの種類と選び方、この組み合わせはダメ?

雑学

リモコンをはじめ多くの機器に使われている電池。

ここではご家庭内でよく使われる乾電池やボタン電池などの種類と、どういった用途にどのような電池を使うのがいいのかなど組み合わせについて見ていきます。

電池選びの参考にしていただければ幸いです。

 

電池のサイズや種類の表記

機器の電池を入れる部分には、昔は電池のサイズとして一般的な単3とか単4という表示しかありませんでしたが、最近は単3や単4という表示がなくLR03やAAAという表示しかないものも増えています。

 

日本では電池のサイズとして単3や単4という呼び方が一般的ですが、機器の輸出入の関係からか国際規格(IEC)・JIS規格やアメリカ式(ANSI)を表記することが多くなっています。

 

国際規格(IEC)やJIS規格 アメリカ式(ANSI) 長さ×直径(mm)
単1 R20 D 61.5×34.2
単2 R14 C 50.0×26.2
単3 R6 AA 50.5×14.5
単4 R03 AAA 44.5×10.5
単5 R1 N 30.2×12.0
単6(通称) R8D425 AAAA 40.2×8.4

 

単6は通称で正式な呼び名ではありません。

JIS規格のR(単4だとR03)の前に電池の種類の記号を足します。

アルカリ電池(アルカリマンガン)は下の表からLだと分かりますので、アルカリ電池はLR(単4だとLR03)となります。

※ちなみにRは円形を表し、ふつうの乾電池のような筒状の物やボタン電池などを含めてRとなっています。

 

使い捨て(一次電池)

 

マンガン電池 記号無し
フッ化黒鉛リチウム B
二酸化マンガンリチウム C
塩化チオニルリチウム E
二硫化鉄リチウム F
アルカリマンガン L
空気亜鉛 P
酸化銀 S
充電(二次電池) ニッケル・水素 H
ニッケル・カドミウム K
リチウムイオン IC
鉛蓄電池 PB

 

 

ボタン形電池・コイン形電池

古くから使われているボタン形電池は円形なのでRが付きます。

ボタン形電池のサイズは

 

厚み×直径(mm)
R41 3.6×7.9
R43 4.2×11.6
R44 5.4×11.6
R48 5.4×7.9
R54 3.05×11.6
R55 2.05×11.6
R70(R536) 3.6×5.8

 

アルカリ電池(アルカリマンガン)ならばL、酸化銀ならばSをRの前に付けます。

LR44とかSR43といった表示を見た方も多いと思います。

また補聴器用として空気亜鉛電池のPR41~PR70(PR536)も一般的です。

 

近年急速に普及しだしたコイン形電池。

これまでのボタン形電池よりも薄くて広い形状はもうおなじみですね。

こちらも円形ですのでRが付きます。

  • R2025→円形で直径20mm、高さ25mm
  • R1620→円形で直径16mm、高さ20mm

このように直径と高さを表す数字を並べた表記となっています。

そしてリチウム(二酸化マンガンリチウム)が一般的ですのでRの前にCを付けて

CR2025とかCR1620のような表記となっています。

※フッ化黒鉛リチウムのBR2025やBR1620といったものも流通しています。

 

 

アルカリ電池とマンガン電池

以前はアルカリ乾電池の価格が高く、マンガン電池が様々な場面で多用されてきました。

ところが大きな電流が必要な機器が多くなってきたことや、アルカリ乾電池の入手が容易になってきたこともあり、乾電池=アルカリ電池という風潮になってきました。

ところが本当はマンガン電池のほうが向いている機器にまでアルカリ電池が多用されるようになりました。

店によってはマンガン電池が見当たらないケースもあるようですが、アルカリ電池に比べて安価で入手できますのでマンガン電池をもっと活用していきましょう。

 

アルカリ電池とマンガン電池の使い分け

アルカリ電池

長い時間続けて動作するものや一瞬の間に大きな電流が必要な機器に向いています。

マンガン電池に比べて容量がかなり大きく、長期間の使用に耐えることができます。

マンガン電池

大きな電流は出せませんし、連続して使い続ける機器にも向いていません。

小さな電流を少しづつ使ったり、休憩しながら使う機器に向いています。

またマンガン電池は休憩させると電圧が回復するという特徴もあります。

 

アルカリ乾電池 マンガン乾電池
携帯ラジオ テレビやエアコンのリモコン
ICレコーダー キッチンタイマー
動いたり光ったりするおもちゃ 掛け時計や置時計
LEDの懐中電灯 豆電球の懐中電灯
ガスコンロや石油ストーブの点火用 インターフォン
ワイヤレスのマウス ペンライト
電動歯ブラシ 電卓

 

リモコンはそれほど大きな電流を必要とせず、一瞬だけ電気が必要な機器ですのでマンガン電池がむいています。

ガスコンロなどは着火時に大きな電流が必要なのでアルカリ電池がむいています。

ただし説明書などで電池の種類が指定されている場合は、この表によらず指定されている電池を使用してください。

 

アルカリ電池とマンガン電池を混ぜて使う

4本の電池が必要なのですが手元に未使用のアルカリ電池が2本しかなく、仕方がなく使いかけの電池を混ぜたり、未使用ながらマンガン電池を混ぜて使ったりしていませんか?

容量の違う電池を混ぜて使用すると、容量の少ない電池が先に電池切れとなります。

するとまだ電気が残っている電池に負荷がかかり、寿命が短くなります。

また電池切れとなった電池は過放電となり、液漏れを引き起こす可能性が非常に高くなります。

液漏れを起こすと機器の故障の原因となります。

特にアルカリ電池は過放電による液漏れが起きやすく、人体に有害な物質(水酸化カリウムなど)でもあるため注意が必要です。

 

もしも4本の電池が必要な時は性能や容量が同じになるように、同じメーカーで同じ新品の電池でそろえるようにすることが大切です。

 

電池のサイズだけが指定されている場合

最近では多くの機器で使用する電池のサイズだけではなく、使用する電池の種類が指定されています。

特に使用する電池の種類が指定されていなければ、マンガン電池を使ってもアルカリ電池を使っても問題は起きにくいです。

ただし機器の中に電池を入れっぱなしのままあまり使わないなどすると、特にアルカリ電池は液漏れを起こしやすいので注意しましょう。

※アルカリ電池よりは充電式のニッケル水素充電池(エネループなど)のほうが液漏れしにくい構造となっています。

 

ボタン形電池とコイン形電池

機器の小型化によってボタン形電池やコイン形電池は急速に普及していき、わりと身近な電池になっています。

ただしプラスとマイナスを逆にして装着することが大変多く、機器の故障のほか、逆向きに装着することで電池をショートさせてしまい電池の容量が一気に無くなることも。

その他にもあるボタン形電池やコイン形電池を使用するにあたっての注意点などを見ていきましょう。

 

ボタン形電池

一般的によく用いられるボタン形電池といえばSR43・44とLR43・44ではないでしょうか。

SR~は酸化銀電池で公称電圧は1.55V、LR~はアルカリ電池で公称電圧は1.5Vです。

 

SR~は安定した電圧が得られる反面パワーは小さめで、精密機械に使われることが多いです。

LR~はアルカリ電池の特性そのままにハイパワーであらゆる小型機器に使われています。

 

SR~の電池使用が指定されいる機器は特に安定した電圧が求められるので、指定通りSR~の電池を使用してください。

LR~の電池が指定されている機器には、SR~の電池を用いても問題はありませんが、SR~の電池はパワーが低いことからLR~の電池を使うよりも寿命が短くなるのでコスト的には大きくなる傾向が。

やはり指定された電池を使用するのが無難ですね。

 

コイン形電池

コイン形電池は特に薄いためにプラスとマイナスを逆に装着してしまうことが多いですね。

また薄い分ショートもしやすい構造ですので特に注意が必要です。

まっ平らでメーカー名などが書かれた側が側がプラス(+)です。

 

プラスとマイナスの向きは正しく装着しているけども、装着する際に斜めにしすぎてショートするケースもあります。

 

あとは少しの数字の違いだからと、CR2025が指定されているのにCR2016を使用するなど、番号の違うコイン形電池を使用することはやめてください。

接触不良等を起こして機器が正常に動作しないことがあります。

同様にCR2032が指定されているのに、CR2016を重ねて使うのもダメですよ。

重ねて使うことで電流が倍も流れることになり、機器の損傷や発火につながる恐れがあります。

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