農家からお米を直接購入する場合、通常は米袋と呼ばれる紙の袋に玄米の状態で30Kg入っています。
玄米のまま保管しておく方が、精米後の白米として保管するより日持ちするためです。
この紙袋に入った玄米を遠く離れて暮らす子供の家庭に送ったり、差し入れとして学校の寮などへ送ろうとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
でも重たいお米はどうやって送ればいいのか?
そもそも普段利用する宅配業者で送れるのか?
などを解説していきます。
※料金は2023/06/30現在各社HPに記載のもの
紙袋のまま送れる?梱包は必要?
ホームセンターで売られている米袋は2重のものが多いのですが、農協などで扱われている米袋は3重になっていてかなり丈夫です。
農家さんから直接購入するお米(玄米)は3重構造の米袋で、筆者が少々雑に扱っても破れたことは今までにありません。
でもいくら丈夫といっても紙ですから、先が尖ったものなどが当たれば簡単に破れてしまうでしょう。
ちなみにヤマト運輸や佐川急便では紙袋のままでは受け付けてもらえませんので、必ずダンボール箱等に入れるなど梱包が必要です。
それに対して日本郵政(ゆうパック)では紙袋のままでも受け付けてもらえる局が多いですし、これまで到着時に紙袋が破れていたということはありません。
昔は福山通運でも米袋のままで受け付けてくれていましたが、今は無理かな? 破れたりしたらテープを張っての補修程度しかできませんって条件付きだったのですが。
どの宅配業者が安い?
通常30kgの玄米はコイン精米機などで精米してから送ることが多いと思いますが、精米すると上白の場合で1割ほど重量が減ります。
30kgの玄米を精米するとだいたい27kg程度になります。
ゆうパック
通常のゆうパックは25kgまでしか利用できず、25kgを超えて30kgまでは重量ゆうパックという扱いになり、基本料金に510円または520円が加算されます。
例1)
北海道から大阪府へ送る場合
27kgのお米の場合 サイズは120サイズで基本料金は2240円 +510円=2750円
※郵便局などへ持ち込むと120円の割引
※同じ宛名に同じサイズの荷物を1年以内に差し出す場合60円の割引(ご依頼主控が必要)
全ての割引が適用された場合の送料は2570円
例2)
北海道から大阪府へ送る場合
少しお米の量を減らして20kgで送る場合 サイズは120サイズで基本料金は2240円
※郵便局などへ持ち込むと120円の割引
※同じ宛名に同じサイズの荷物を1年以内に差し出す場合60円の割引(ご依頼主控が必要)
全ての割引が適用された場合の送料は2060円
ゆうパックの場合(重量ゆうパックを含む)米袋のままでも引き受けてくれる郵便局が大半なので、梱包資材を用意する手間が省けるのは良いですね。
ただし紙袋が破損した場合のことを考えてダンボール箱や、やや厚めの袋に入れるなどはした方が良いかもしれません。
ダンボール箱は570mm×385mm×200mmくらいの大きさで30kgの米袋に入ったお米がすっぽり入ります。このサイズならば120サイズになりますから配送料も安くなります。
ヤマト運輸
以前は宅急便では25kgを超える荷物は運べずヤマト便という別のサービスを利用する必要がありましたが、現在は宅急便で30kgまで送ることができます。(ヤマト便は廃止)
宅急便では米袋のまま送ることはできず、ダンボールに入れる必要があります。
また米袋に入った30kgのお米は120サイズのダンボールに入れることができますが、
20kg以下の場合は140サイズ
25kg以下の場合は160サイズ
30kg以下の場合は180サイズ の料金が適用されます。
例1)
北海道から大阪府へ送る場合
27kgのお米の場合180サイズが適用されるので5140円
※営業所・コンビニ・取扱店等へ持ち込めば100円割引(クロネコメンバーズは150円割引)
※クロネコメンバー割 10または15%割引(クロネコメンバーズカード)
またはにゃんPay 12%割引
営業所へ持ち込み、デジタル送り状を使用、クロネコメンバー割BIG(15%引)適用で4266円
例2)
北海道から大阪府へ送る場合
少しお米の量を減らして20kgで送る場合140サイズが適用されるので3170円
※営業所・コンビニ・取扱店等へ持ち込めば100円割引(クロネコメンバーズは150円割引)
※クロネコメンバー割 10または15%割引(クロネコメンバーズカード)
またはにゃんPay 12%割引
営業所へ持ち込み、デジタル送り状を使用、クロネコメンバー割BIG(15%引)適用で2423円
クロネコメンバー割はクロネコメンバーズ電子マネーカードを発行してもらい、ヤマト運輸営業所またはセールスドライバーがもつ端末でチャージすることが必要。
またクロネコメンバー割BIGを適用してもらうには50000円以上のチャージが必要などハードルが高いように思います。
にゃんPay(銀行口座からチャージ)をスマホにインストールして利用する方が良いかも。
佐川急便
佐川急便の飛脚宅配便は米袋のままでの配送は受けてくれませんので、ダンボール箱に入れる必要があります。
また米袋に入った30kgのお米は120サイズのダンボール(佐川急便では120サイズの区分がない)に入れることができますが、
20kgの場合は140サイズ
30kgの場合は160サイズ の料金が適用されます。
例)
北海道から大阪府へ送る場合
27kgのお米の場合160サイズが適用されるので3040円
※営業所、サービスセンター、取次店へ持ち込むと100円割引
割引適用後2940円
例2)
北海道から大阪府へ送る場合
少しお米の量を減らして20kgで送る場合140サイズが適用されるので2810円
※営業所、サービスセンター、取次店へ持ち込むと100円割引
割引適用後2710円
ゆうパックが安くて便利
2023年6月30日現在の送料で見た場合、ゆうパックが最も安いという結果となりました。
お米を約30kgとなるとかなり重たいので集荷をお願いした方が良いかもしれませんが、筆者はいつも郵便局に持ち込んでいます。
車に積んだままにしておいて、そのまま郵便局へ持ち込むためです。
また日曜日に発送することが多いのですが、全国の主な集配を行う郵便局では「ゆうゆう窓口(土日・休日等営業窓口)」が設置されていて、休日も窓口が開いていて便利なのです。
それとコンビニだと店員によっては米袋ではダメと断られそうですしね。
また玄米30kgを精米して約27kgの白米をそのまま送ると「重量ゆうパック」となって余分な料金がかかりますから、少し減らして25kg以下にする方が経済的ですよ。
ご存じの通りメジャーや重量計を使ってサイズ計算されますので、ごまかすことはできませんからね。