屋外飼育でも水替えは必要!できるだけ手間なしでメダカを飼育するには?
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屋外飼育でも水替えは必要!できるだけ手間なしでメダカを飼育するには?

メダカ

屋内の水槽ではなく、屋外で自然に近い状態でメダカを飼ってみたい。

広いお庭のある家ならば簡易的な池を作り、ビオトープっぽいこともやりやすいですね。

筆者のようなマンション住まいではベランダに容器を置いて、自然っぽく見せるのが関の山。

でも屋外での飼育ならば自然環境に近いのだから、水替えなんて必要ないし、エサだって屋内の時のように与えなくても大丈夫、と思う方も多いですね。

 

 

屋外飼育でも水替えは必要です

最初に結論から書きますが、屋外飼育でも水替えは必要です。

底に荒木田土や多孔性の底床を敷いてバクテリアが住みつきやすくし、水草を植えたり浮かばせたりすることで、自然な状態と変わりがない環境を作っているから水替えなんてほぼ必要ないし、エサだって自然に発生するから与えるにしてもごく少量で良い。

よくこのような解説を目にしますが、実は根本的な部分が欠けているんですよね。

人工的な池(ため池)ではなく自然界にある池って、意外と水がキレイだったりします。

池から川へ水が流れ出しているけど、水量があまり変わらない池もあります。

降雨によって水かさが増えますが、それ以上に川から池へ水が流れ込んでいたり、地中から水が注ぎ込まれていることもあります。

特に地中から注ぎ込まれる水は、大自然の巨大な物理ろ過を通過してくるので、きれいな水であることが多い。

人工的な池ではあるけど今は自然界の一部として存在している池がありますが、透明度を保っている池は同じように水が注ぎこまれているのだろうと思います。

 

ベランダに置かれた容器や、庭に掘った穴に防水シートを張り巡らせて作られた池、ホームセンターなどで売られているプラスチック製の池を庭に埋め込むなど、いずれにもきれいな水の流入がありません。

人工的に作られた〝ため池〟の水が濁っているのも、結局は同じ理由です。

だからと言ってテレビ番組でもあるような、池の水を全部抜いて底を乾かす〝かいぼり〟を行い、すでに定着している外来種の動植物を駆逐し、澄んだ水を入れれば良いというものでもありません。

せっかく定着したバクテリアは一掃されるし、すでに出来上がっている生態系を崩すのも良くないですから。

なので水槽の水替えと同じように、1/3程度の水を交換する水替えが最も適していると言えるわけです。

 

 

できるだけ手間を掛けずに屋外飼育を楽しむには

これも最初に結論を書きますと、できるだけ飼育数を少なくすることがポイントになります。

メダカを飼う上でよく言われるのは1匹=1Lですが、手間をできるだけ掛けずに飼うとすれば1匹=3~5Lくらいで考えるほうが良いかもしれないですね。

 

屋外で飼うとなればメダカだけではなく、エビ類やタニシなども入れたくなるものですし、これらの生き物だって水を汚します。

筆者は飼いやすいのでミナミヌマエビをメダカと一緒に飼うことが多いのですが、体の大きさのわりに糞の量がかなり多く、どうしても水が汚れます。

それにミナミヌマエビは丈夫で増えるのも早いですから、メダカだけの時と比べて水の汚れは明らかに早い。

このため最低でも1カ月に1度は飼育水の1/3程度の水替えが必要になってきます。

できるだけ手間を掛けずにメダカを飼いたい方は、ミナミヌマエビは入れないほうが無難です。

 

その点タニシはミナミヌマエビほど水を汚しませんから、手間を掛けずにメダカを飼いたい方にはピッタリな選択と言えるでしょうね。

※タニシも糞をしますが、ミナミヌマエビと比べればかなり少ないです

 

手間を掛けずに屋外飼育を楽しむためのもう一つのポイントは、エサの与え過ぎに注意

屋外ならば自然発生的にプランクトンが増えるので、エサやり自体不要とかかなりの少量で良いとの記述もよく目にしますが、水草を入れてタニシも入れていると植物性のプランクトンはそこまで増えないと思っています。

水草を入れているだけでもグリーンウォーターにはなりにくいですし、動物性のプランクトンもそう上手く自然発生はしないでしょうしね。

でもプランクトンがいないとしても、屋内水槽で与えるエサの量より抑えることで、多少は水替え頻度などが軽減されます。

5分以内で食べきる量だけを与える。

それがどのくらいの量なのかは最初は分かりませんが、ちょっと少ないかもしれないという程度の量を与えてみて、5分以内で食べきっておればそれが適量ということですね。

 

水草と床底は必須!

屋外飼育において水草と床底は必須となります。

少しでも手間のかからないメダカ飼育として考えた場合、水草は水質浄化能力の高いものを選びたいところ。

マツモ、アナカリス、ナガバオモダカ、アンブリア(キクモ)、アマゾンチドメグサ、アマゾンフロッグビット、ドワーフフロッグビット、グリーンロタラなどがおすすめ。

筆者はお手入れが簡単で初心者でも越冬させやすいアナカリスなどを好んで入れています。

屋外で太陽光さえ当たっておればどんどん成長しますし、産卵場所や稚魚の隠れ家としても最適だと思います。

またアマゾンフロッグビットは根が長く伸びてメダカが卵を産み付けやすいですし、こちらも繁殖力が強いのですぐに増え、真夏の水温上昇にも役立ちます。

 

床底には多孔質の物が良く赤玉土を推す方が多いですが割と崩れやすく、崩れてしまえば普通の赤土となって多孔質ではなくなってしまいます。

そのほかにもいろいろとメダカ用の床底が市販されていますが、おすすめは安くて丈夫、一粒一粒が細かいので隙間にバクテリアが住みつきやい、そして水質を弱アルカリ性に傾けるなどメダカやタニシにぴったりな珪砂です。

色も大磯砂のような黒っぽいものではなく白っぽい色で、屋内水槽で使用してもきれいですよ。

床底用に販売されている赤玉土やソイルに比べてかなり安いですし、ぜひ底に厚めに敷いてあげてください。

 

水替えしなくても元気に泳いでいる!

大きな容器に生体は少量のメダカだけを入れ、床底に傾斜を敷き詰めて水草もたくさん入れている。

エサも少量しか与えないのでバクテリアによるろ過で水は保たれているはずだし、何よりもメダカたちは元気に泳いでいる!

実際に細心の注意を払って屋外で飼育しておれば、それほど水が汚れることはない。

※ここでの汚れとはアンモニアや亜硝酸塩、硝酸塩など生体に影響のある物質のこと

 

たしかに水替えをしなくてもメダカが元気に泳いでいる、だから問題はないと言えるのですが、意外とメダカってこれらの汚れに強いものなんです。

メダカ、ミナミヌマエビ、タニシを一緒に飼っていると、メダカやミナミヌマエビは元気に泳ぎ回ってエサをつつきまくるし、メダカは毎日のように産卵し、ミナミヌマエビはどんどん稚エビが増えている。

そんな状況ですがタニシは水面近くまで上がってきたり、殻が白っぽく変色していたり、蓋を閉じて動かなかったりと、本当は水の汚れが深刻な状況だったということもあります。

タニシの殻が白っぽくなっていたり、やや緑がかった色をしているのは、飼育水が酸性に傾いて殻が溶け出しているから。

そして苦しくなったタニシは水面近くまで上がってきたり、蓋をとしてジッとしたりするのです。

 

メダカは死にはしないでしょうが水は汚れているわけですし、やはりせめて一カ月に一度くらいは水替えをして、メダカたちにとって快適な状態で飼育してあげたいと筆者は思っています。

なので本当は屋外であってもろ過装置を付ける方が良いのではないかと思っているほど。

太陽光で動く噴水ポンプを使って、簡易なろ過装置の自作も考えていましたから。

※噴水としては使用せずホース(チューブ)につないで、プラケースにろ材を入れたところへ水を落とし、容器内へ戻すようにすればできるかなと…

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