クレジットカードの審査に落ちる原因は現金主義と家族カード

クレジットカードの審査に落ちる原因は現金主義と家族カード

お金の話

ここ最近急激にキャッシュレスの波に襲われているような気がしませんか。
国が一丸となってキャッシュレス化を普及させようとしています。
その流れに乗ってPayPay・楽天 Pay・LINE PayといったQRコード決済が乱立する状態になっていますし、銀行口座から瞬時に引き落とされるデビットカードも銀行を中心に普及に力を入れています。

そのほかEdy・nanaco・Suicaといった電子マネーも使い勝手の良さから利用者が着実に増えています。

しかしキャッシュレスの中心に存在するのは紛れもなくクレジットカードでしょう。
デビットカードを除き、QRコード決済でも電子マネーでもポイントの付加などからクレジットカードで決済したりチャージするのが最もお得ですから。

ですが、クレジットカードを新規で申し込んでも審査で落とされて発行されないというケースも意外に多いものです。
ここではなぜクレジットカードが発行されないのか、特に何の問題もないはずの人をメインにお話していきます。

 

 

クレジットカードとはそもそも何?

クレジット(credit)とは元々ラテン語で「貸し付け」を意味する言葉だそうで、信用や信頼といった意味も持ちます。

クレジットカードで買い物をするとき、クレジットカードの提示とサインだけで(最近はサイン無しも多くなっていますが)商品を受け取ることができ、代金はクレジットカード会社が立て替えてお店に支払います。

あなたはカード会社が指定した日に口座引き落としなどでカード会社に代金を支払います。
つまりカード会社はあなたを信用しているから先に商品が引き渡されて、1~2か月後に代金を支払うという後払いが可能となっているわけです。

 

つまりクレジットカードとはカード会社があなたのことを信頼し、商品代金を一旦カード会社が立て替えて支払い、1~2か月後に返済してもらえればよいというカードです。
このことから確実に返済してくれるという確証が無ければクレジットカードは発行されない、つまりはカード発行の審査もどうしても厳しくなってしまうのです。

 

 

クレジットカードが新規発行されない原因

クレジットカードが新規で発行されない、つまりはカード発行の審査に落ちてしまう原因にはいろいろあります。
ここではそのいろいろな原因を見ていきましょう。

「ブラックリスト」に載っている

実は「ブラックリスト」というものは存在しないのですが、長期の延滞や債務整理また自己破産した人の情報は個人信用情報機関(CICやKSCなど)に登録され(クレジットヒストリーといいます)、この登録された状態を俗に「ブラックリストに載る」と言っています。
さすがに返済できずに債務整理や自己破産を行った人に対してクレジットカードを新規で発行しようとはならないですよね。

延滞したことがある

所定の返済日に返済できなかった場合を延滞と言います。

ちょっと期日に遅れたけど・・・

実はこれがダメなんです。
クレジットカードの返済に限らず、携帯電話の本体の分割払い、通販の商品の分割払い、自動車ローンなどいろいろな返済が対象になります。
「ブラックリスト」とまでは言いませんが、クレジットカードの新規発行での審査の際はカード会社にマークされるかもしれません。

個人信用情報機関から「延滞」の情報が消えるのには2年が必要とされています。

延滞はないけど借入額が大きい

今までに延滞はしたことがないけど、カードローンやクレジットカードのキャッシング利用額が大きい場合は要注意ですね。
カード会社にすれば、この収入ではいつ延滞してもおかしくないのでは?って思うからかもしれないですね。

申込時にウソを書いている

勤務先や年収、持ち家か賃貸か、現在の借入金の総額などウソを書いて申し込んだところで、個人信用情報機関にアクセスすればすべてバレてしまいます。
また勤務先に電話して本当に働いているのかを確認する在籍確認というものもあり(本人が電話口に出られなくてもOK)、ウソは比較的簡単にバレてしまうのです。

最初にも書きましたがクレジットカードは「信用と信頼」で成り立っていますから、ウソを書いて申し込めば当然審査に落とされてしまいます。

カード会社が求めるレベルにない

勤務先のほか勤続年数や年収、持ち家、借入金総額などさまざまな項目ごとに点数をつけて、合格点に達していないと審査を通過できないのです。
年収より勤続年数、賃貸より持ち家といった具合にどれだけ安定しているかを見る傾向が強いようです。

 

 

どれにも当てはまらないからカード発行審査で落とされる

カード新規発行の審査で落とされる主な理由を挙げてきましたが、「これらには当てはまらない」でも「カード新規発行の審査で落とされてしまう」という方も少なからず存在しています。

安定した収入はあるのだが

・現金主義でローンや割賦販売を利用したことがない
・年齢が30歳を超えている
・クレジットカードは夫(または妻)の家族会員のカードしか利用したことがない

これらの条件にすべて当てはまる方の場合、クレジットカードの審査に落ちてしまうことがあるのです。

ブラックとして扱われているから?

クレジットカードやカードローン、スマホの本体は分割払いで購入など個人信用情報機関に登録される機会って意外と多いものです。
しかし現金主義の人の場合には個人信用情報機関には何の情報も登録されていないですよね。
この何の情報も登録されていない、つまりクレジットヒストリーが無いことを「スーパーホワイト」と呼びますが、これが審査落ちの原因だったりするのです。

 

ブラックリストに載っている長期延滞、債務整理や自己破産という情報ですが、実は5年から10年で個人信用情報機関からキレイさっぱりなくなってしまいます。
このブラックリスト明けで個人信用情報機関に何も情報が無い状態を「ホワイト」と呼んだりします。
現金主義だったり家族カードしか使ったことがないので、自分自身のクレジットヒストリーが無いスーパーホワイトとブラックリスト明けで情報が無いホワイトは、ぱっと見では全く同じ状態です。
全く同じ状態に見えるために、カード会社では判別できません。

つまり
債務整理や自己破産などが原因でブラックリスト化したが、所定の年数が過ぎたために情報が出てこない人として扱われているのです。
理不尽かもしれませんが、カード会社では判別できませんから。

ただし学校を卒業したての新入社員の場合は個人信用情報機関に情報が無くて当たり前ですし、これから優良顧客になるかもしれないためにカード会社では積極的に新規カードを発行する傾向にあります。

 

 

スーパーホワイトの人は対策を考えましょう

これまで自分の名義でローン・割賦販売・分割払いを利用したことが無い人は、カード会社からは審査のしようがないために敬遠される存在なのかもしれません。
でも今からの時代は家族カードではなく、1枚くらい自分名義のクレジットカードを持つほうがよいかもしれません。

そこで次のような対策を行ってみましょう。

分割で商品を購入する

まずは個人信用情報機関にあなたの履歴(クレジットヒストリー)を残すために、分割払いで商品を購入します。
例えばスマホの機種代金を分割で購入、家電製品を割賦購入などでいいのです。
もちろん延滞してはダメですよ。
身近な商品などを分割で購入することで個人信用情報機関にあなたの履歴(クレジットヒストリー)を残し、支払い状況に問題がないことを証明するのです。

ただし頻繁に分割払いで商品を購入する必要はありません。
一度利用すれば2年間はその情報が残りますから。

申し込みやすいクレジットカードに申し込む

 

クレジットカードによって条件が違い、「本人に安定した収入がある」ことを求めているカードもあれば、「高校生以外の18歳以上」であることを求めているカードもあります。
そこで分割返済などで延滞がないことを証明したうえで、「高校生以外の18歳以上」を条件としたハードルが低いカードにチャレンジしてみます。

消費者金融のアコムが発行しているクレジットカードはハードルが低く審査に通りやすいと言われていますが、ちょっと抵抗を感じる方も多いでしょう。

そこで流通系が発行しているクレジットカードでハードルが低いものに焦点を合わせます。
その筆頭格は楽天カードやイオンカードセレクトになります。

楽天カードのQ&Aには
と書かれているくらいですから。

 

まとめ

現金主義だったり、家族カードばかり利用していたからクレジットカードの審査に通りにくい。

変な話ではあるのですが、筆者の妻は妻名義でクレジットカードを申し込んだところ審査に落ちましたからね。バイトで10数年間安定した収入があったにもかかわらず、スーパーホワイトだったことが原因です。

2~3万円の現金で購入できる商品を分割払いにして購入したり(「ジャパネットたかた」ならば金利手数料がいらないからいいかも)して、クレジットヒストリーを作ることができれば審査に落ちることもないはずです。
筆者の妻はこの作戦で6か月後に別のクレジットカードの申し込みをしたところ、無事審査に通りカードが発行されました。

キャッシュレス時代に備えてあなた名義のカードを1枚は作ってみませんか?

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