花粉症/飲み薬より点鼻薬のほうが効果が高い!

コップに注がれた水のように

よくコップに少しずつ注がれた水が、やがていっぱいになってこぼれるのと似ているといわれる花粉症。注がれている間は花粉症なんて関係ないという感じだったのに、こぼれだしたら一気に花粉症患者の仲間入りです。
こぼれだしてからもコップには水が注がれ続け、花粉症からはなかなか脱却ができません。

では花粉症はどうやって引き起こされるのかご存知ですか?
簡単にいうと、鼻や目の粘膜に花粉が付着することで引き起こされるアレルギー症状で、花粉が付着した粘膜は炎症を起こします。
コップの内容量までは体が耐えてくれてアレルギー症状も起こりませんが、コップの内容量を超えると体が耐えきれなくなってアレルギー症状を引き起こすのです。

よくテレビで花粉症の本格的なシーズンの前に
「敏感な方はそろそろマスクなどの対策を」
と呼びかけたりしていますが、あれは本格的な花粉の飛散は始まってはいないが、微量の花粉は飛び始めているためのアナウンスなのです。
コップにすでにいっぱいの水が入っていれば、数滴の水を入れるだけでコップからあふれ出てきます。

花粉は年明け早々から、微量ですが飛散を始めていることを覚えておきましょう。

飲み薬より点鼻薬や目薬を先に使用するメリット

冒頭でお話ししましたが、花粉が鼻や目の粘膜に付着することで引き起こされる花粉症ですが、一般的にはそのアレルギー症状を抑えるために飲み薬を服用します。
そして飲み薬は花粉症の症状が出るより前から服用することで症状が出るのが遅くなったり症状自体が軽くなるといわれ、医療機関でも「初期療法」としてよく用いられる予防的療法です。

それならば花粉が触れる粘膜に、症状が出る前に直接薬を塗布できればより効果が高いのではないか。花粉症の治療のもっとも新しい常識として、症状が出る前に点鼻薬と点眼薬で予防的治療を行うことをすすめる医師が増加しているのです。

点鼻薬でいうと「ステロイド点鼻薬」を花粉の本格飛散の前から使用すれば、炎症の発生を防いでくれますので花粉症の発症が遅くなり、さらに症状が悪化せずに済むのです。

ステロイド点鼻薬

ステロイドと聞くと何やら副作用が怖い、そんなイメージを持つ方のほうが多いでしょう。
アレルギー性鼻炎用のステロイド点鼻薬は、鼻の粘膜から血中に入り込む割合は極めて低く、1年以上の長期間の使用でも副作用は見られず、鼻の粘膜を顕微鏡で調べても傷つくどころかきれいになりアレルギー性鼻炎の所見が改善するのです。
出典:日本耳鼻咽喉科学会

医療機関から処方されたりドラッグストアで購入したステロイド点鼻薬を使っているけども、効果が現れないといって使用をやめてしまう人が多いようですが、この点鼻薬は噴霧してすぐに効果が現れる薬ではありません。
使い続けることによって徐々に改善がみられるお薬なのです。

一般的な鼻づまりに用いられる点鼻薬は、一時的な使用にとどめるべきで対処療法のお薬です。
これに対してステロイド点鼻薬は続けて使用することで、鼻粘膜の炎症を起こしにくくしたり鎮めたりするお薬です。

市販されているステロイド点鼻薬

ドラッグストアなどで購入できるステロイド点鼻薬のご紹介です。

エージーアレルカットEX<季節性アレルギー>



コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>



ナザールαAR<季節性アレルギー専用>



ナザールαAR0.1%<季節性アレルギー専用>



パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>



ご紹介した点鼻薬はすべてステロイドであるベクロメタゾンプロピオン酸エステルが含まれるお薬で、従来は処方箋がないと購入できなかった成分です。3ヶ月以内の連続使用が可能と添付文書に記されるほど安全性が高くなっています。

このほかにもステロイドが含まれたコールタイジン点鼻液aなどがありますが、血管収縮剤が含まれているため、鼻水や鼻詰まりがひどい時にだけ一時的に使用するようにしてください。

ステロイド鼻炎薬以外でおすすめの鼻炎薬

ステロイド鼻炎薬はある程度継続して使用することで、鼻粘膜の炎症を起こりにくくしたり鎮めたりするお薬です。しかし今すぐに鼻水や鼻詰まりを解消したい、そんなときには即効性のある抗アレルギー薬配合の点鼻薬をおすすめします。
ここでは薬剤性鼻炎といって、点鼻薬の使用過多により鼻詰まりがよけいにひどくなる可能性のある血管収縮剤を不使用の点鼻薬をご紹介します。

ザジテンAL鼻炎スプレーα

ザジテンAL鼻炎スプレーαクール

ナフトレチン点鼻薬FA

・雪の元点鼻スプレーFA

など、ケトチフェンフマル酸を含有している点鼻薬をおすすめします。
ケトチフェンフマル酸配合の点鼻薬は、花粉飛散量が少ないうちから使用することで炎症を抑えたり、すでにひどくなっている炎症を鎮めて今以上にひどくしない作用があります。