乾布摩擦ってしたことありますか?子供の頃に上半身裸になって冬の幼稚園の園庭に並んでみんなで行った記憶はあるのですが、今はあまりしないですよね。
ただ裸になって行う必要はなく、服の上から行うことでも免疫力の向上に伴って風邪などの予防など健康にもよく、美容やダイエット効果も得られるって知っていました?
今どきの乾布摩擦で健康を維持しましょう。
服の上からの乾布摩擦でも効果アリ
乾布摩擦というと、冬空の下で元気そうなお年寄りが上半身が真っ赤になるほどタオルや手ぬぐいでこすっている、そんなイメージがあるのですが実はこれはこすりすぎ。
あまりにも力を入れて肌をタオルでこすってしまうと、皮膚炎を起こすなどお肌のトラブルにつながってしまいます。
タオルでこすると摩擦によって暖かくなるのでつい力を入れてこすってしまいますが、これではダメ。
今では乾布摩擦は薄手の服を着て、服の上から行うのがふつうです。
どうしても直接肌へ乾布摩擦を行いたいという方は、タオルなどを使わずに手で肌をこするようにすればOK。
タオルで肌を直接きつくこするから効果を得られると思われがちな乾布摩擦ですが、実は優しくなでるような感じでこすれば良く、これだけで血流が良くなるのでさまざまな効果が期待できるのです。
基本は体の中心へ向かってこする
乾布摩擦といえば背中をタオルで斜めにこするイメージがありますよね。
これも間違いではありませんが、手足の先から順番に体の中心へ血流を促す感じでこすっていきます。
順番としては
- 足の指先からヒザに向かってこすり上げる
- 手の指先からヒジに向かってこすり上げる
- ヒザから足の付け根に向かってこすり上げる
- ヒジから肩に向かってこすり上げる
- お腹から胸に向かってこすり上げる
- 最後に背中を斜めにこする
いずれも力を入れすぎずに、気持ち良い程度の力加減でそれぞれ15回程度行ってください。
服の上からでも力を入れすぎると皮膚炎やすり傷になってしまうことがあるので、そこだけは注意してください。
乾布摩擦で得られる4大効果
体を優しくこするだけで良い乾布摩擦ですが、どのような効果が得られるのかというと
免疫力UP
乾布摩擦は皮膚の表面に刺激を与えることになるのですが、これは皮膚の表面の末梢神経を刺激することになり、自律神経への適度な刺激となります。
また血流の改善にもつながるとされていることから免疫力のUP、風邪をひきにくくなるといった効果が見込めます。
冷え性の改善
冬どころか夏でも手足の先が冷たいという冷え性の方も多いのですが、乾布摩擦によって皮膚に刺激を与えることで血管が拡張されると言われています。
血管が拡張すれば全身への血の巡りが良くなることで体が温まり、冷え性の改善が期待されます。
ストレスの改善や質の良い睡眠にも
自律神経は交感神経と副交感神経に大別できるのですが、乾布摩擦では特に副交感神経を刺激すると言われています。
副交感神経を刺激することで心も体もリラックスした状態を作り出すことができ、ストレスの改善や深くて質の良い眠りを誘ってくれるそうです。
ダイエットや肩こりにも
乾布摩擦は全身に対して刺激を与えることから、体全体の血行の改善につながります。
血行が良くなることで新陳代謝が良くなり脂肪が燃えやすい身体になっていきます。
また乾布摩擦を行うことで体を動かすことにもなります。
つまりはダイエットにも効果があるということに。
また特に背中を斜めにこするときに肩甲骨を動かすことを意識しながら行えば、さらなる血流のアップや肩こりの改善にもつながるのです。
肩甲骨を動かすことでダイエットにつながるという話もありますから、ぜひ肩甲骨を意識しながら乾布摩擦をしてください。
乾布摩擦はいつ行う?
乾布摩擦というとだいたいは寒い朝に外を想像すると思います。
屋外で行う必要はありませんが、冬に限らず1年中朝起床後に行うのがおすすめ。
血行が良くなることでまだ眠っている体を目覚めさせて、活発に行動することができますよ。
また夜に乾布摩擦を行った後に入浴してゆっくり湯舟に浸かれば、いっそう体が温まることで深い眠りに就くことができます。
ただし入浴後の乾布摩擦は避けてください。
体が湿っていることから摩擦が強くなりすぎて、皮膚トラブルにつながる恐れが高くなります。
入浴後でしっかりと体が乾いてからならばOK。
冷え性の方は寝る前に乾布摩擦を行えば、血行が良くなって体がポカポカして眠りやすくなります。
乾布摩擦は民間療法
ここまで乾布摩擦について書いてきましたが、あくまで昔から行われている民間療法です。
乾布摩擦に医学的なエビデンスは無いとも言われていますが、元気よく朝から乾布摩擦を行うこと自体が心や体の健康につながっているとも言えます。
寒空の下で行うことはどうかとは思いますが、部屋の中で服を着たまま行う乾布摩擦ならば気持ちのリフレッシュにもつながるので良いですよ。
いずれにせよ無理をしない程度に、こすりすぎずに体が温まる程度に乾布摩擦を行っていきましょう。
まとめ
乾布摩擦は裸になってするイメージがありますが、服の上からでOKです。
服の上からと言っても力を入れすぎずに、やさしく心地よく感じる程度にタオルでこするようにします。
もし裸になってするのならば、タオルなどは使わずに手でこするようにしましょう。
基本は手足の先から体の中心部に向かってこすり上げる感じで。
腹部は胸の方に向かってこすり上げる感じで、背中は肩甲骨を動かすように斜めにこする感じで行います。
免疫力UPで風邪をひきにくくなったり、冷え性・ストレス・睡眠の改善、さらにはダイエットや肩こりへの効果も期待できます。