docomoやauなど通信会社の大手から発売されているスマホには、各通信会社独自のアプリがプリインストールされています。その他にもGoogleのアプリもかなりプリインストールされています。
使うことはないだろうと思ってadbコマンドを使ってアンインストールしたものの
「やっぱり復活させようかな・・・」
と思いなおすこともありますよね。
そこでandroidスマホからadbコマンドを使ってアンインストールしたアプリを復活させる方法を見ていきましょう。
adbコマンドでアンインストールしたわけではない
このサイトには「androidスマホに入っている不必要なアプリを削除する方法」という記事があり、多くの方にご覧いただいております。
ただ一点だけ申しておきますと
“adb shell pm uninstall -k -user 0”
というコマンドを用いた方法で削除したアプリですが、実は無効化しているにすぎません。
「設定」→「アプリと通知」→「すべてのアプリ」を開き、右上のをタップしてから「システムを表示」をタップします。
するとadbコマンドで削除したアプリの名前が残っており、「このユーザーでは未インストール」と表示されます。
スマホ内にはadbコマンドで“削除”したアプリは実は無効化されただけで残っているのです。
残っているということは、当然復活もできるということです。
初期化してアプリを復活
もっとも簡単な復活方法、それはスマホを初期化してしまうことです。
初期化とはスマホを出荷時の状態に戻すことですから、adbコマンドで“削除”したアプリはもちろん復活しますよ。
ただし、初期化してしまうと以下のようなデメリットもあります。
・端末内に保存している写真、動画、音楽などは消去されます。
・ダウンロードしたアプリは消去されます。
・設定した各データはリセットされます。
・admコマンドで“削除”したすべてのアプリが復活します。
ただし端末のソフトウェアアップデートで更新されたものは初期化しても消去されずに残りますので、例えばandroidのバージョンを8から9にバージョンアップした場合は初期化しても消去されずに残っています。
初期化の方法
ここでは初期化してまた使い続けることを前提にしていますので、Googleアカウントの削除などは行いません。
ただし各アプリに設定したデータなどはすべて消去されますので、あらかじめバックアップを行ってください。
android8
「設定」→「システム」→「リセット」→「データの初期化」→「モバイル端末をリセット」→「すべて消去」
android9
「設定」→「システム」→「詳細設定」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」→「モバイル端末をリセット」→「すべて消去」
これでadbコマンドで“削除”したプリインストールアプリはすべて復活します。
以前にご自身でダウンロードしていたアプリをGooglePlayなどから再びダウンロードして設定しなおす必要があります。
adbコマンドで復活させる
adbコマンド“adb shell pm uninstall -k -user 0”で“削除”したのだから、逆にadbコマンドで“削除”したプリインストールアプリを復活させることができます。
なにせ本当は“削除”ではなく“無効化”しているだけですからね。
準備としては“削除”した時と同じです。
詳しくは「androidスマホに入っている不必要なアプリを削除する方法」を参照してください。
adbコマンドで復活させよう
コマンドプロンプトに
adb shell cmd package install-existingと入力します。
そして半角スペースを空けて“削除”したパッケージ名を入力してEnterをクリックすれば完了です。
例えばドコモメールのパッケージ名は jp.co.nttdocomo.carriermail です。
コマンドプロンプトに
adb shell cmd package install-existing jp.co.nttdocomo.carriermail
と入力してEnterをクリックすればドコモメールは復活します。
※パッケージ名に package:jp.co.nttdocomo.carriermail と先頭に“package:”と付いている場合は除いてください。
まとめ
adbコマンドを用いて“削除”したプリインストールアプリは、ダウンロードしなくても復活させることができます。
端末を初期化しても復活させることはできますが、ダウンロードしたアプリは消えてしまいますし設定等もすべて購入初期の状態になってしまいます。
やはり“削除”した時と同じようにadbコマンドで復活させる方が簡単でいいですね。