回数券を利用してお得に!定期券と回数券の併用ならばもっとお得に!
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回数券を利用してお得に!定期券と回数券の併用ならばもっとお得に!

回数券

回数乗車券(以下 回数券)は最近やや目立たない存在になっているかもしれませんが、10回分の料金で11回の乗車ができるスタンダードな普通回数券のほか、平日日中と土・休日に使用できるものや、土・休日限定となるものの乗車回数が普通回数券より得な時差回数券や土曜休日回数券があります。

いまは交通系ICカードが普及しており、定期券を搭載して乗り越しもチャージしたお金(SF)でサッと清算する方が多いのですが無割引が基本であり、定期券と回数券を併用するほうがかなりお得に乗車できるのです。

 

 

回数券って?

交通系ICカード(Suica、PASMO、ICOCAなど)の普及に伴って回数券の存在が薄くなっている気がします。
お得になるとはいえ事前に購入しなければならない面倒さが敬遠されているのでしょうか。

一般的に回数券は利用区間が指定されている

一般的には10回分の料金(普通運賃)で11回分乗車できるものですから割引率は約9%。
そして乗車・降車する駅を指定(利用区間が指定)したものが発行されます。

例えばJR横浜~JR川崎間の普通運賃もJR横浜~JR蒲田間の普通運賃もともに220円で、普通回数券は普通運賃の10倍ですから2200円です。
しかしJR横浜~JR川崎間の回数券を所持していて蒲田まで乗り越した場合、打ち切り計算となって160円(普通運賃)が必要となります。
なので同じ料金で最も遠い駅までの普通回数券を買っておくほうがお得になるのです。

 

逆に利用区間指定を逆手にとって、例えば横浜~浦和間の普通運賃は920円ですので普通回数券は9200円となりますが、これを横浜~大井町~浦和と分けると普通運賃は290円と550円ですから、普通回数券の合計は8400円と800円もお得になります。

一部の鉄道では金額式の回数券を発行

東京メトロ・都営地下鉄など一部の関東の鉄道と、関西のほとんどの鉄道では利用区間を指定せずに金額式の回数券が発行されています。

南海電車で150円区間の回数券を購入した場合、難波からも堺東からも和歌山市からでも好きな駅から乗車して、150円区間まで乗車することができます。

京阪電車の祇園四条~京橋(運賃400円)をいつも利用するので回数券を購入していたが、京橋の先の淀屋橋まで回数券で乗り越した場合。
金額式の回数券の場合は打ち切り計算ではなく発駅計算で精算されます。

このため京橋~淀屋橋間の運賃は150円を支払うのではなく、祇園四条~淀屋橋の運賃410円と400円区間の回数券との差額10円を支払えばOKです。

 

回数券で他社線へ乗り越すと損します

回数券は基本的に自社線内完結区間だけ発売されています。回数券で他社線へ乗り越す場合には接続駅での打ち切り計算となり「乗継割引」「連絡割引」が適用されない普通運賃での計算となります。

関西私鉄などでは他社との連絡回数券も発売されていますが、この場合にも「乗継割引」「連絡割引」などの割引は行われていません。
回数券自体が割引かれた切符であるため、二重の割引にならないようにしているためです。

ふつうの切符を他社線連絡で購入した場合や交通系ICカードで2社以上を乗り継いで乗車した場合、「乗継割引」「連絡割引」の対象であれば割引いた運賃で乗車できますので、回数券で他社への乗り越しは損しますのでやめておきましょう。

 

 

回数券の有効期間と払い戻しについて

回数券の有効期間は一般的に3か月です。
一部の会社では2か月というところもありますし、3か月後の日が属する末日(3月3日に購入すれば6月末まで)という会社もあります。

払い戻しは有効期間内で使用枚数(回数)に応じて変わります。
210円の普通回数券(11回)を3回使用して払い戻す場合は

回数券の発売額2100円-(使用回数3回×210円+手数料220円)=1250円

このケースの場合

9回分以上使用すると払い戻し額はありません。

回数券の発売額2100円-(使用回数9回×210円+手数料220円)=-10円

回数券を購入するときは、有効期間内に使い切ることができるかをよく考えてからにしましょう。

 

 

定期券と回数券を併用しよう

いまは交通系ICカード(Suica、PASMO、ICOCAなど)にチャージ(SF)し、定期券も搭載することで自動改集札機に交通系ICカードをかざすだけで精算までできてしまいます。
かなり便利なのですが乗り越し清算する分は無割引(普通運賃またはICカード運賃)です。

※SuicaやPASMOなどではポイントが貯まり、ICOCAなどでは利用回数に応じた割引があります

そこで定期券を買うほどではないがそこそこ乗り越しする方には、定期券と回数券の併用をお勧めします。
利便性は損なうかもしれませんが、乗り越し分も安く乗車できますよ。

 

IC定期券と回数券の併用

今では多くの方がSuica、PASMO、ICOCAなどに定期券を搭載して利用しています。
そのままチャージした金額(SF)で乗り越すのならば改札にピッ!とするだけで精算は済んでしまいますが、回数券を併用する場合には自動改集札機にピッ!とするだけでは出場できません。

JR東日本の場合はSuica定期券と回数券を係員に提示する必要があります。
残念ながらSuica定期券と回数券を併用した場合には精算機でも対応していないそうなのです。

 

JR西日本の場合は乗車する際に先に使用したほう(回数券で入場した場合は回数券、ICOCA定期券で入場した場合はICOCA定期券)を下車駅で先に精算機の投入し、すぐにICOCA定期券または回数券を投入すれば出場証が出てきますので、それを使用して自動改集札機から出場します。

 

なお阪急などでPiTaPa定期券を利用している人も多いと思いますが、このPiTaPa定期券は他の切符類との併用ができません。そして回数券との併用もできません。PiTaPaによる後払い決済のみ対応だそうです。

 

磁気定期券と回数券の併用

だんだん使用する方が減っている磁気定期券(よく紙の定期券ともいわれています)ですが、ほとんどの会社の自動改集札機では2枚を重ねての投入が可能です。

磁気定期券と回数券を使用し、清算の必要のない連続した区間であれば2枚重ねでの出場が可能です。

 

回数券で入場して、出場時は定期券と回数券を重ねて出場する。
定期券で入場して、出場時は定期券と回数券を重ねて出場する。

 

PiTaPa定期では回数券との併用ができませんが、磁気定期券ならば回数券との併用が可能です。

また自動改集札機に2枚重ねで投入するのがイヤな人は、精算機に投入すれば出場証が出てきますのでそれで出場ができますよ。

ただし

JR東日本は磁気定期券と回数券等を含む、2枚重ねでの投入には一部の自動改集札機を除き対応していません。
また精算機でも磁気定期券と回数券の併用に対応していないようなので、かなり面倒ですが改札の係員に提示して出場する必要があるようです。

 

 

回数券の販売を終了する会社が増えています

2020年ごろから回数券の販売を終了する会社が増えており、JR全社のほか、多くの私鉄で回数券の発売をやめています。

今後もますます回数券の販売終了の波は広がり、近いうちに鉄道から回数券が無くなる日がやってきそうで、回数券を使ったお得な乗車方法も風前の灯火となっています。

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