定期券は何日使えば得になる?定期券と回数券のかしこい利用法!

定期券

通勤や通学で決まった路線を頻繁に利用するのならば、SuicaやICOCAを使った普通運賃で利用するのはやはりもったいない。
そこで利用するのが定期券や回数券です。

定期券は一定期間内ならば使い放題となるため、利用すればするほど価値がでてきますよね。
回数券は一般的に普通運賃の10倍の料金で11回利用できるため、約9%ほどお得に利用できます。

このページでは定期券と回数券の割引率やかしこい利用方法について見ていきます。

定期券の割引率

定期運賃の決め方は会社によってかなりバラツキがあります。
大半の鉄道会社では1kmずつの運賃を決めていますが、会社によっては普通運賃と同じように例えば1~3㎞、4~7㎞といったような区分を設けて定期運賃を設定している会社もあります。

JRでは山手線・大阪環状線・電車特定区間・幹線・地方交通線で定期運賃が違いますし、指定した駅間では定期運賃を抑えた特定区間が設定されるなど、かなり細分化されています。

私鉄(小田急)の1か月定期券の実質割引率

小田急の普通運賃はICカード使用と券売機で切符を購入した場合で異なっています。ここではICカード使用の場合の普通運賃と定期運賃(通勤・1か月)で比較してみます。

普通運賃定期運賃
1km126円3800円
2km126円4200円
3km126円4600円
4km157円4980円
5km157円5380円
6km157円5760円

このように小田急では定期運賃は普通運賃と違い1kmごとに定めていることが分かります。

例えば新宿から下北沢は4.9㎞ですから切り上げて5kmとなります。
5380円÷(157円×2)=約17.1回
利用するときは毎回往復利用するとして、18日目には元が取れる計算になります。
週休2日の会社の場合には1か月に20日~23日ほど利用することになるので、なんとか元は取れるという感じですね。

新宿から下北沢の場合、20日間往復利用した場合の割引率は
157円×2×20=6280円
5380円÷6280円=約85.7%
100-85.7=14.3
約14.3%の割引となります。

新宿から新百合ヶ丘までは21.5kmあり、普通運賃は314円で定期運賃は11030円です。
11030円÷(314円×2)=約17.5回
こちらも18日目には元が取れる計算になっていますね。

新宿から新百合ヶ丘で20日間往復利用した場合
313円×2×20=12560円
11030円÷12560円=約87.8%
100-87.8=12.2
約12.2%の割引となります。

JRの1か月定期券の実質割引率

JRの運賃体系は山手線・大阪環状線・電車特定区間・幹線・地方交通線で別になっていますし、東京・名古屋・大阪圏では指定した駅間の料金を安く設定する特定区間が設けられています。
また35㎞程度までは1~3、4~6㎞のように区分分けされた定期運賃を採用していますが、おおむね35㎞を超えると1㎞刻みで定期運賃を設定しています。

東京~横浜
1か月通勤定期14170円
普通運賃(IC)473円

利用するときは必ず往復利用するとして
14170円÷(473円×2)=約14.9回
15日目には元が取れることになります。

東京から横浜を20日間往復利用した場合の割引率は
473円×2×20日間=18920円
14170円÷18920円=約75%
100-75=25
約25%の割引率になります。

 

大阪~京都
1か月通勤定期16840円
普通運賃570円

利用するときは必ず往復利用するとして
16840円÷(570円×2)=約14.8回
15日目には元が取れることになります。

大阪から京都を20日間往復利用した場合の割引率は
570円×2×20日間=22800円
16840円÷22800円=約74%
100-74=26
約26%の割引率になります。

 

熊本~肥後大津
1か月通勤定期14470円
普通運賃480円

利用するときは必ず往復利用するとして
14470円÷(480円×2)=約15回
16日目には元が取れることになります。

熊本から肥後大津を20日間往復利用した場合の割引率は
480円×2×20日間=19200円
14470円÷19200円=約75%
100-75=25
約25%の割引率になります。

私鉄(小田急)の3・6か月定期券の割引率

定期券には1・3・6か月定期がありますが、新宿から下北沢と新百合ヶ丘までの1・3・6か月の通勤定期運賃を見てみると

下北沢新百合ヶ丘
1か月5380円11030円
3か月15340円31440円
6か月29060円59570円

3か月定期券は1か月定期券の3倍より少し安く、6か月定期券は3か月定期券の2倍より少し安いことが分かりますが

新宿から下北沢の場合
15340円÷(5380円×3)=約95%
29060円÷(5380円×6)=約90%

新宿から新百合ヶ丘の場合
31440円÷(11030円×3)=約95%
59570円÷(11030円×6)=約90%

このように
3か月定期券は1か月定期運賃の3倍から5%割引
6か月定期券は1か月定期運賃の6倍から10%割引
していることが分かります。

この3・6か月定期券の割引率は大半の私鉄で採用されています。

JRの3・6か月定期券の割引率

私鉄の3・6か月の定期運賃は大半の会社でそれぞれ5%・10%の割引となっています。ではJRではどの程度の割引になっているのでしょうか。

東京と横浜との間の通勤定期運賃は
1か月 14170円
3か月 40370円
6か月 67980円

40370円÷(14170円×3)=約95%
67980円÷(14170円×6)=約80%

大阪と京都との間の通勤定期運賃は
1か月 16840円
3か月 47970円
6か月 80780円

47970円÷(16840円×3)=約95%
80780円÷(16840円×6)=約80%

熊本と肥後大津との間の通勤定期運賃は
1か月 14470円
3か月 41240円
6か月 70640円

41240円÷(14470円×3)=約95%
70640円÷(14470円×6)=約81%

電車特定区間の東京・横浜間、特定区間の大阪・京都間、地方交通線の熊本・肥後大津間の通勤定期運賃で見てみましたが、3か月定期券は私鉄と同じく5%の割引ですが、6か月定期券は何と20%の大幅な割引となっています。

JRの定期運賃は幹線や地方交通線を含め

3か月定期券は1か月定期券の3倍から5%割引
6か月定期券は1か月定期券の6倍から20%割引

となっています。

回数券の割引率

ICカードによる乗車と券売機にて乗車券を購入する場合で運賃が違う場合がありますが、回数券は券売機で乗車券を購入する場合の運賃を基にしています。
一般的に回数券は普通運賃の10倍の料金で11回乗車できます。

(小田急)新宿から下北沢の普通回数券は160円×10=1600円
(JR)東京から横浜の普通回数券は480円×10=4800円

両方とも11回乗車できるので
1600円÷(160円×11)=約91%
4800円÷(480円×11)=約91%
普通回数券は約9%の割引率となります。

 

多くの私鉄では
時差回数券
平日10時から16時と土・休日に使用可の場合が多い。普通運賃の10倍の料金で12回乗車可

土・休日回数券
土・休日に利用可。普通運賃の10倍の料金で14回乗車可が多い

を発売しています。

(小田急)新宿から下北沢の時差回数券は1600円÷(160円×12)=約83%
(小田急)新宿から下北沢の土・休日回数券は1600円÷(160円×14)=約71%
時差回数券は約17%、土・休日回数券は約29%の割引率となります。

 

なおJR西日本の大阪周辺の特定区間に指定されている駅間の回数券は、9回分の料金で11回乗車できますので、割引率は約19%になります。

定期券と回数券を使い分ける

私鉄の場合

私鉄では定期運賃の割引率がやや低いため、回数券と定期券のどちらを選ぶべきかは微妙なところです。

小田急新宿から下北沢までの1か月通勤定期券だと5380円
回数券は160円×10÷11=約145.5円(1乗車あたり)
145.5円×2×18=5238円
1か月に18往復する場合は、1か月通勤定期券より回数券の方が安い!

3か月定期券だと15340円なので1か月当たり約5113円
145.5円×2×17=4947円
1か月に17往復する場合は、3か月通勤定期券より回数券の方が安い!

6か月定期券だと29060円なので1か月当たり約4843円
145.5円×2×16=4656円
1か月に16往復する場合は、6か月通勤定期券より回数券の方が安い!

例えば中高生が塾へ通う場合には、上記のような計算式がちょうど当てはまるのではないでしょうか。

週に4回新宿と下北沢を往復するが、そのうち2回は土・日というケースの場合。
160円×10÷11=約145.5円(平日1乗車)
160円×10÷14=約114.3円(土・日1乗車)

145.5円×2×2=580円(週2回 平日乗車)
114.3円×2×2=477.2円(週2回 土・日乗車)
平日5週、土・日4週の月の場合
580円×5+477.2円×4=4808円
1か月に平日10往復と土・日8往復の計18往復で4808円ですから、3か月定期券の1か月分より安いのです。

時差回数券ではなく普通の回数券と土・休日回数券の併用でもこれだけ安くなります。

JRの場合

JRの通勤定期券は普通運賃に比べてかなり安くなっていますので、回数券より通勤定期券を利用するほうが安くなるシーンが多くなっています。

東京から千葉の普通運賃は650円
回数券は650円×10÷11=約590.9円(1乗車あたり)
590.9円×2×16=18908円
東京と千葉の間を1か月に16往復する場合は、1か月通勤定期運賃の19430円より安くなります。

3か月通勤定期券だと55380円なので、1か月当たり18460円
590.9円×2×15=17727円
東京と千葉の間を1か月に15往復する場合は、3か月通勤定期より安くなります。

6か月通勤定期券だと93270円なので、1か月当たり15545円
590.9円×2×13=15363円
東京と千葉の間を1か月に13往復する場合、6か月定期券より安くなります。

JRは6か月定期券の割引率が特に大きいことから、週に3回ほどJRを利用する場合には通勤定期券を購入するほうが安くなるということです。

 

※JR西日本の大阪周辺の特定区間に指定されている駅間の回数券は、9回分の料金で11回乗車できますので、上記の計算式以上に回数券のほうがお得になります。

まとめ

私鉄は普通運賃と定期運賃を比較した場合比較的割引率が低く、JRは割引率が高いことが分かりました。
また私鉄の3か月定期券は1か月定期券の3倍から5%引き、6か月定期券は1か月定期券の6倍から10%引きなのに対し、JRの3か月定期は私鉄と同じ割引率ですが、6か月定期券は1か月定期券の6倍から20%引きと大幅な割引を行っています。

このため私鉄を利用する場合は、1か月に利用する回数によっては回数券の方が安くなるケースが案外多いのに対し、JRは6か月定期券の割引率が大きいことから、定期券を利用するほうが安くなるケースが多くなっています。

定期券と回数券、うまく使い分けて上手に安く利用しましょう。

定期券 回数券

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