自動車の火災や爆発は持ち込んだ身近な物が原因

自動車に関するさまざまなもしも

 

 

他の車に追突されて火災が発生する、側壁にぶつかる自損事故で自動車が全焼する。

これらは燃料パイプが破損するなどしてガソリンが漏れて、そこへ摩擦による火花のほか高温になって引火するなど、火災の原因が分かりやす事例です。

ところが駐車中や停車中の自動車から突然煙が上がるなど、事故や故障以外の理由による自動車の爆発や火災もかなり多く発生しています。

そしてその大半が自動車内に持ち込んだ身近な物が原因なのです。

愛車が火に包まれるようなことがないように、できることから注意を払っていきたいものです。

 

 

収れん火災に要注意

「収れん火災」という言葉をご存じでしょうか。

レンズや鏡などによって太陽光が反射または屈折することで一カ所に集まることを「収れん現象」といいます。

子供のころにしたことがある人も多いと思いますが、虫眼鏡で太陽光を一点に集中させることで紙などが燃えてしまう。

これが「収れん現象」で、この収れん現象によっておこる火災を「収れん火災」といいます。

車は人が持ち込んだ物によって、意外と収れん火災が起こりやすくなるのです。

 

 

水の入ったペットボトル

車に飲みかけのペットボトルを置いたまま車から離れたすきに車内から出火した。

ペットボトルに水など透明の飲み物が入った状態だと、太陽光を一カ所に集めて火災に発展する危険性が非常に高い。

虫眼鏡で太陽光を一点に集中させると、その集中した部分はかなりの高温となりやがて煙を上げる。

ペットボトルも丸みを帯びていることから、ペットボトルを通過した太陽光が一カ所に集められて火災を起こす原因になるのです。

 

ならばペットボトルに太陽が当たらないようにドリンクホルダーに入れておけば・・・

ペットボトルの底って製品によっては丸みを帯びた突起がいくつか並んだ物がありますので、太陽光がペットボトルの上部から当たった場合にはこの突起部分を通して火災が発生することも。

くれぐれも車内にペットボトルを置いたまま車から離れないように注意しましょう。

ちなみに空のペットボトルではこれらの「収れん火災」は起こりません。

水がペットボトルの形状と相まって分厚いレンズの役割を果たすことが「収れん火災」の原因なのです。

 

 

吸盤

例えば初心者マークや四葉・もみじマーク、サンシェードの固定用など自動車で吸盤を使用する機会も以外と多いのですが、ほとんどの吸盤は半透明だったり黒など透明以外のものが使われています。

透明の吸盤は「収れん火災」を起こす原因となるため、カー用品として売られている物に付属する吸盤はほとんどが透明以外の物となっています。

それでも中には透明の吸盤が使用されたカー用品も存在します。

そのほかにもお守りだったりお土産物の中には、透明の吸盤でフロントガラスなどに貼り付けるようになっているものも。

透明の吸盤は使用しない、色のついた吸盤に取り換えるなどして「収れん火災」の発生を防ぎましょう。

 

 

メガネ

近視用の眼鏡は凹レンズなので光を集める効果はありませんが、遠視用や老眼用のメガネレンズは凸レンズが使われており、光を一点に集める効果があります。

何気にダッシュボードの上にメガネを置いて車を離れている間に、シートが焦げていた・・・

こんなことにならないようにメガネを車内に置いたまま車を離れないように。

ちなみにサングラスは光を集めにくい暗い色ですし、凸レンズが使われていることもあまりないので「収れん火災」は起きにくいです。

 

 

芳香剤

芳香剤の容器が丸っこいものは注意が必要。

理由はこれまで見た来たものと同じで、「収れん火災」を起こす危険性があるのです。

ダッシュボード上などに置くことが多い芳香剤ですが、中身が色付きながら透明で液体の物などは要注意。

日光が直接当たらない場所などに設置しましょう。

 

 

収れん火災は特に冬に注意

太陽光を一点に集めることで起きる「収れん火災」ですが、イメージとしては夏に起きやすいと思いますよね。

暑い太陽の光が集まることで燃え出してしまう、そんなイメージが強いと思いますが、実は最も危険な時期は冬なのです。

これは夏よりも冬のほうが太陽の高度が低いために、車内の奥深くまで光が差し込むことに影響しています。

太陽光が真上ではなく横から差しやすい冬の時期は、ペットボトルや吸盤などは横からの光によって光を一カ所に集めやすくなり、結果として「収れん火災」を起こしやすくなるのです。

寒い時期のほうが「収れん火災」を起こしやすいということもしっかり覚えておきましょう。

 

 

高温による爆発や引火など

昔からよく言われるものに、使い捨てのライターによる爆発や引火による火災があります。

ダッシュボード上に何気に置かれていた使い捨てライターが、真夏の直射日光によって高温となり爆発したりガスに引火して火災を引き起こすものです。

そのほかにも高温による爆発の危険性があるものをピックアップしていきます。

 

 

バッテリーや乾電池

スマホを持つ人の大半はモバイルバッテリーを持っているかもしれません。

また携帯扇風機などはバッテリーが内蔵されていますし、乾電池で動作する機器を持つ人も多いですよね。

小型のバッテリーはリチウムイオン電池が使われているものが多いのですが、高温になると膨張して爆発炎上することがあります。

また乾電池も高温には弱く、やはり膨張して破裂する危険性があります。

真夏の車内なんて50度を軽く超えていきますから、バッテリーや乾電池を車内に放置するのは危険この上ない。

またリチウムイオン電池は激しい衝動を与えると火を噴いたりしますから、車内に置いておいてカーブで吹っ飛んだら・・・

くぐれも取り扱いにはご注意を。

 

 

化粧品

火災になることはほとんどありませんが、化粧品は高温によって容器が膨張して爆発することって意外とよくあるようです。

特にスプレー缶は爆発すると車のガラス程度は簡単に割ってしまうほどの威力があります。

そのほかにもマニキュアやネイルカラーの容器が破裂することもありますし、口紅もその樹脂の容器も溶けてしまうことも。

化粧品は車内に残さずに必ず持って降りるようにしましょう。

 

 

冷却スプレーなどのスプレー缶

熱い車内を冷やす冷却スプレーを愛用している方も多いでしょう。

冷却スプレーを噴射した後に車内でタバコを吸うなどすれば、ガスに引火して爆発炎上する危険性が相当高いです。

冷却スプレーなどスプレー缶に使われているLPGという可燃性のガスは空気よりも重いため、噴射後はしばらくの間車内に滞留するので、うかつに火を使うと火災爆発炎上という最悪な状態を招きます。

 

またスプレー缶は高温となって膨張破裂するなど爆発するとガラスをすべて割るほどの威力があります。

冷却スプレーに限らず、虫よけスプレー・消臭スプレー・油膜取りスプレーなど様々なスプレー缶がありますが、そのどれもが高温によって膨張破裂爆発の危険性があります。

特に車のメンテナンス用品であるスプレー缶は車内に置いておくことが多いのですが、夏場は高温になりやすく危険ですから車外へ取り出すようにしましょう。

 

 

アルコール消毒液

新型コロナ蔓延によって、日ごろからアルコール消毒液を持ち歩く方は多いですね。

そして車内にもアルコール消毒液を常備している方もいらしゃるでしょう。

ところがアルコールは揮発性が高たいために、容器のふたをしっかりと閉めるのがふつう。

だってきちんと閉めておかないと蒸発して無くなってしまうから。

ところが高温の車内に放置するとアルコールはどんどん揮発し、容器はどんどん膨らんでいき挙句の果てには爆発してしまいます。

しかし高温状態では引火する危険性が非常に高く、小さなボトルであっても車内に充満した揮発したアルコールによって全焼することも。

アルコール消毒液は車内に常備せず、必ず持ち歩くようにしましょう。

 

 

その他の車内に置いておくと危険なもの

未開封の炭酸飲料のペットボトルや缶を車内に放置しておくと、夏の高温によって膨張し破裂することはよく知られています。

車が悲惨な状態になるので注意しましょうね。

 

またスマホやタブレットなどの電子機器は高温が大敵。

真夏の車内は50度なんて軽く超えていきますから、電子機器が正常に動作しなくなったり(熱暴走)、故障の原因になることも。

またバッテリーが高温によって膨張破裂すれば、下手すれば火を噴きだして車両火災になることも。

真夏の車内には極力物を置かないこと。

これがもっとも安全な方策かもしれません。

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