ドアが閉まるスピードはドアクローザーの簡単な調整で修正できます
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ドアが閉まるスピードはドアクローザーの簡単な調整で修正できます

雑学

玄関のドアって頑丈で重たいものですから、速いスピード閉まってしまうと本当に危険です。うっかり手を置いていたばかりに挟まれてしまい、大けがにつながることに。
特に台風シーズンなど風が強い日は、ドアの開け閉めによる危険が特に高まってしまいます。

逆にドアが閉まる速度が遅いとイライラしちゃいますよね。

これらはドアの上部に付いているドアクローザーが原因で起こるもので、ドライバーなどで調整することで最適な速度でドアが閉まるようにすることができます。
このページではドアクローザーの調整方法を分かりやすく解説していきます。

ドアクローザーってなに?

ドアクローザーは油圧の力を利用して、開いたドアをゆっくりと自動的に閉める役割を持つパーツです。
油は気温の影響を受けるため、気温が低い冬期はゆっくりドアが閉まり、気温が高くなって油の温度が高くなる夏場はドアが速く閉まる傾向にあります。(微々たる速度差ですが)

ドアがやたらと速く閉まる場合に気をつけてもらいたいことが、ドアクローザー内の油が外へ漏れ出していないかということ。
ドアクローザー本体のから油がにじみ出ている場合、調整ではなく交換が必要となります。

日本の家屋では玄関ドアは外側へ開くものが一般的で、ドアクローザーをドア内側の上部に取り付けることで風雨からの影響を抑えることができるパラレル型と、ドアクローザーを外側に取り付けるスタンダード型があります。
大半の玄関ドアにはパラレル型が使用されていますが、公団住宅などではスタンダード型も使用されています。

家の内側から外側に向かって開けるドアで、室内側にドアクローザーが設置されていればパラレル型です。

ドアクローザーの調整に必要なものは

ドアクローザーの調整は本体側面の調整弁を回して行います。
調整弁はプラスドライバーまたはマイナスドライバーで回すことで閉まる速度をコントロールします。
なおBLマークの付いたドアクローザーは専用工具(六角レンチ)が必要で、なおかつ専門家による調整を前提とした構造になっており、管理会社などを通して調整を依頼することになっています。
六角レンチを使用すれば個人でも調整は可能ですが、自己責任において作業を行ってください。
※当サイトでは責任を負えません

ドアクローザーでドアが閉まるときは3段階

こちらの図をご覧ください。

画像出典YKK.AP

ドアクローザーは一般的に3段階の動きによってドアを閉めます。
それぞれのスピードの調整をドアクローザー本体側面の調整弁によって行います。
なおラッチングアクションは第3速度区間とも呼ばれています。

本体側面を見るとこのような感じになっています。
この例では調整弁が3つのタイプを使用していますが、新しいドアクローザーでは調整弁が4つあり、やや古いものでは2つや1つのものも存在します。
調整弁の横には数字が刻印されており、1と書かれた調整弁は第1速度区間、2は第2速度区間、3はラッチングアクション(第3速度区間)を表しています。

調整弁が4つあるタイプのものは上記の1~3に加えて、ディレードアクション機能を調整するものとなっています。ドアを全開状態(180度)から第1速度区間(70度)に移るまでの速度を調整するもので、車いすでの出入り時や荷物の搬入時に一気に閉まらないよう調整するための調整弁です。

調整弁が2つのタイプのものには、調整弁横に1と2の数字が書かれています。1は第1速度区間の調整弁で2は第2速度区間の調整弁で、ラッチングアクション(第3速度区間)がないドアクローザーです。

調整弁が1つしかないドアクローザーもあります。これは1つの調整弁で第1速度区間と第2速度区間を調整するタイプです。ラッチングアクション(第3速度区間)がないドアクローザーです。

ドアクローザーの閉まる速度の調整方法

調整弁は左回り(反時計方向)に回すと速くなり、右回り(時計方向)の回すとドアの閉まる速度が遅くなります。

この時の注意点ですが、調整弁はごく小さい角度だけ回しながら閉まり具合を確かめてください。
最初から大きく回してしまうと故障などの原因となってしまいます。

また調整弁の頭が本体と同じ高さになるほど回してはいけません。油漏れの原因となり交換以外に修理方法がなくなってしまいます。必ず調整弁の頭は本体より凹んでいる状態を保ってください

調整弁が一つしかないドアクローザー

まずは調整弁をドライバーなどで回して第1速度区間の速度の調整を行います。左回り(反時計方向)の回すと速くなり、右回り(時計方向)の回すとドアの閉まる速度が遅くなります。

次に同じ調整弁を回して第2速度区間の調整を行います。
第2速度区間の調整は回す方向は関係がなく
1.90度以上回してはいけません。
2.垂直方向に近付けると速くなり、水平方向に近付けると遅くなります。
垂直方向

水平方向

調整弁を垂直方向に近付けるほど第2速度区間の速度が速くなります。
図のように完全に垂直になるとドアの閉まる速度が大変速くて危険です。

調整弁が一つしかないドアクローザーの調整は難しく、またかなり古い製品ですのでできれば取り換えることをおすすめします。

調整弁を回してもスピードの調整ができない


この図はパラレル型のドアクローザーの正しい取り付け方を示しています。
正常な場合はリンクがドアと平行になっています。

調整弁でいくら調整してもドアが速く閉まってしまう場合、アームがドアと平行になっていることがあります。
この場合はアームとリンクの接続部分をはずし(上側からネジで締め付けられています)アームを手前に引っ張ります。
リンクがドアと平行になる位置に調整してリンクとアームを接続します。

リンクとアームが正しい位置にあることを確認してから、調整弁でドアの閉まるスピードを調整しなおします。

まとめ

いかがでしたか?
ドアクローザーの調整不足や動作不良によってドアが速く閉まる場合、強風に煽られた際などにはドアに挟まれてしまい大ケガをしてしまうことがあります。特に小さなお子さんがいる家庭では大事故につながることも。
ドアクローザーの速度調節はそう難しいものではありませんので、ぜひチャレンジしてください。

なおマークがついたドアクローザーは専門家による調整を前提とした構造になっています。六角レンチがあれば調整はできますが、自己責任で行ってください。

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