クレカ会社や銀行から送られる保険料無料の保険の案内には罠がある?
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クレカ会社や銀行から送られる保険料無料の保険の案内には罠がある?

お金の話

クレジットカード会社や銀行(地方銀行やネット銀行が多い)から時々送られてくる

○○銀行をご利用いただいているお客様へ
日頃のご愛顧に感謝を込めてお届けします

封筒の表面にこのような文章が書かれた郵便物。

その大半はカードローンの案内か傷害保険の案内です。

カードローンは必要がないけど、もしもの時のために保険ならば考えてもいいかな。

これって保険料が無料なのに3年間も補償されて入院一時金が3万円も出る!

少しのお金でも貰えるものは貰っておきたいと考えるのが人情というもの。

しかし保険料が3年間も無料って、本当に大丈夫なの?

どことなく不安を覚えたあなたに説明していきます。

 

 

タダより高いものはないと言うけれど

筆者はこれまで保険料が無料の保険の案内は、ほぼ中身を読まずにそのままゴミ箱へ突っ込んできました。

だって3年間もの間保険料を1円も支払わないのに、入院したら一時金が3万円も出るってさすがに怪しいとしか思えませんでしたから。

 

タダより高い物はない

 

筆者はこの言葉を信じてきましたが、これだけ給料は上がらないのに物価はどんどん上がる状況では、ひょっとすると価値のある保険なのかもしれない、そう思うようにもなってきたのです。

 

 

保険料はカード会社や銀行が負担しているがその裏には

先日我が家に送られてきたのは「楽天銀行フリーケア・プログラム(無料プラン)」というもので、保険料は楽天銀行が支払うので3年間無料で加入できます。

そして入院した場合には入院一時金として30000円受け取ることができるとなっています。

ただし交通事故等によって5日以上の入院が必要とのこと。

 

引き受け会社はチューリッヒ保険会社で、多くのカード会社やネット銀行・地方銀行から送られてくるこの保険料無料の案内はこのチューリッヒ保険会社が引き受け会社となっています。

5日も入院すれば入院費もそこそこかかりますし、たとえ3万円と言っても助かることには違いはありません。

でもその裏には……

 

日帰り入院から3泊程度の入院がほとんど

昔は長期間入院させる方が病院も儲かったために、2泊や3泊で退院することは少なかった。

しかし今では日帰り入院が相当多くなり、長くても2~3泊の入院が大半。

逆に言えば交通事故で5日以上の入院となると、相当な大ケガをしていることになります。

入院費を考えた場合、交通事故によるものの場合は自動車保険や自転車保険のほか傷害保険でカバーできるでしょうから、5日で3万円という補償はいくら保険料が無料とはいえ微妙かなと思うのです。

 

カード会社や銀行側のメリット

この無料の保険に入られた場合には、カード会社や銀行は保険料の負担があるので損するような気もします。

ところが実際にはそうでもないようなのです。

 

例えば筆者が「フリーケア・プログラム(無料プラン)」に申し込むとします。

加入依頼書を見ていただくと分かるのですが、氏名・住所・生年月日・携帯番号・職業・勤務先名といった個人情報を保険会社に提供することになります。

すると保険会社からカード会社や銀行には紹介料としていくらか渡ることになります。

 

何せ保険会社とすれば、本来ならば手に入れることができないはずの筆者の個人情報が手に入るわけで、筆者を紹介したカード会社や銀行には紹介料が渡って当然です。

保険料をカード会社や銀行が負担したとしても、紹介料が入ることで十分に元が取れるという商売になっているのです。

 

それだけではありません。

有料のプランに追加で加入した場合には、この手紙を送ってきたカードからの支払い、または銀行口座からの引き落としとなります。

加入依頼書の下の方にはすでに、保険料を支払うカードの番号や銀行口座が印字されていませんか?

すると保険会社からは引き落としの手数料が毎月入ってくるわけです。

カード会社や銀行がこの保険を一生懸命におすすめする理由が分かりますよね。

 

保険会社のメリット

保険会社にすれば、保険会社が持っていない情報がカード会社や銀行を通じて手に入ることと同じですから、労ぜずして営業ができたのと同じです。

さらに保険料無料という撒き餌につられて、保険にいささかの興味がありますと意思表示をしたわけですから、ここからは保険会社の営業努力次第で有料プランへの加入と言う視野も広がってきます。

 

加入依頼書には無料プランの申し込みだけではなく、追加保障プランの申し込み欄もしっかり付いてきています。

 

1000円追加するだけでこんなに補償が良くなるんだ!

 

そう思ったあなたはすでに保険会社のもっとも簡単な営業作戦に負けていますよ。

またとりあえず無料プランにだけ加入してくれたとしても、さらに様々な営業攻勢を仕掛けてきてあなたが有料プランに加入するように頑張ります。

何せ保険に興味があるとあなたは意思を示したのですから、保険会社側にすればあと一押しなのです。

 

 

冷静になって比較しましょう

有料プランを見ると、たった1000円の追加で手術保険金や入院保険金のほかに死亡保険金や賠償責任保険まで付いてくる!

このように見せるための撒き餌が無料プランなわけですが、少し冷静になってみましょう。

 

例えばすでに賠償責任保険が特約などで自動車保険などに付いていませんか?

ほかに入院費や手術費を補償する保険に入っていませんか?

もしも追加で1000円だけ支払うとしたら、もっと条件の良い保険・共済がありませんか?

 

また無料プランだけ加入し、頑なに有料プラン加入を拒否し続ける心が強い人の場合ですが、交通事故で5日以上の入院となった場合に自分で保険料を支払っている保険のことは覚えているけど、無料の保険のことなんて覚えていますか?

もしも忘れていた場合には、保険会社にタダであなたの個人情報を渡しただけということになりかねませんよ。

もちろん無料プラン自体はチューリッヒ保険会社の商品ですから、きちんと請求すれば保険金の3万円は支給されます。

でもタダだからとりあえず入っておこう……という考えでは保険会社の思うツボなような気がするのです。

あなたの個人情報の価値は3万円しかありませんか?

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