定期預金って満期の前に解約できる?その場合の利息はどうなる?

郵便局の定額貯金に10年間預けていると元金が倍になった、昔はそんな高金利の時代が本当にありましたが今ではスズメの涙ほどの利息しか付きません。
そこでよりリターンが大きい株や投資信託などにシフトする人が多くなってきてはいます。しかし株や投資信託などはあくまで投資であって、元本割れのリスクが常について回ります。
そんなリスクが嫌だし何よりよく分からないので、普通預金(通常貯金)よりは金利が高くて安全な運用である定期預金(ゆうちょは定期貯金 以下まとめて定期預金と記します)にお金を預けている人は今でも多いですよね。

しかし定期預金の満期前にまとまったお金が必要になることも当然あります。
そこで定期預金の中途解約と、中途解約した場合の利息に付いて見ていきましょう。

定期預金って満期前に解約できるの?

結論から言いますと、どこの金融機関であろうと一般的な定期預金(スーパー定期・期日指定定期預金など)の中途解約に応じてくれます。
そして一部の金融機関では一定の条件はありますが定期預金の一部だけを解約する一部解約に応じるもらうこともできます。

※ただし新型定期預金や仕組預金などは中途解約はできない分、高利回りとなっています。

ネット専業銀行では満期前の解約も当然ネット上で手続きすることができます。
その他の金融機関では窓口での手続きが一般的ですが、三菱UFJ銀行では総合口座の定期預金の場合はATMで解約手続きが可能となっています。

窓口で中途解約の手続きを行う場合、通帳・届出印・顔写真付きの身分証明書(免許証やパスポートなど)を持参します。

小さな郵便局はもちろんあまり大きくない銀行の支店や出張所などでも多額の現金を用意していないことが一般的です。
解約手続きを行う金融機関に数日前までに解約する旨を連絡をしておきましょう。
金融機関側では必要な現金を用意し、解約時に必要な書類などを教えてくれますよ。

中途解約すると利息が減ったり元本割れするの?

キャンペーンなどで高金利の定期預金に預けたけども、中途解約してもこの金利は維持されているのかはかなり気になるところ。
残念ながら中途解約した場合には中途解約利率や預入期間内払戻利率というものが定められており、その決まりに従って低い利率が適用されることになっています。
ちなみに一般的な定期預金では中途解約しても元本割れはなく、最低でも普通預金やの利率による利息が加わります。

なお新型定期預金や仕組預金などは一般的な預金ではなく投資的な性格が強く、元本割れの恐れもあるので注意が必要です。

主な金融機関の定期預金の中途解約時の金利について

金融機関によって少しずつ定期預金の中途解約時の金利が異なっています。
主な金融機関の定期預金の中途解約時の金利(中途解約利率や預入期間内払戻利率)を見ていきましょう。

※ゆうちょは「定期預金」、銀行は「スーパー定期」または「定期預金」の例です。

ゆうちょ

ゆうちょの定期預金は
1か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年
が設定されています。
そして以下のように中途解約した時期によって適用される利率が決まっています。

6か月未満 預入日時点の通常貯金の利率
6か月以上1年未満 預入日時点の預入期間6か月の定期貯金の約定利率×60%
1年以上2年未満 預入日時点の預入期間1年の定期貯金の約定利率×60%
2年以上3年未満 預入日時点の預入期間2年の定期貯金の約定利率×60%
3年以上4年未満 預入日時点の預入期間3年の定期貯金の約定利率×60%
4年以上5年未満 預入日時点の預入期間4年の定期貯金の約定利率×60%

ゆうちょの場合は一部解約(一部引き出し)ができない定期預金よりも、10年間半年複利で運用されて6か月経過後は引き出しが自由な定額貯金のほうが利便性は高いです。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の定期預金は

1ヵ月・2ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年・2年・3年・4年・5年・6年・7年・8年・9年・10年
または
1ヵ月超5年未満で満期日を指定

また複利型は3年以上の定期預金で設定できます。

そして以下のように中途解約した時期によって適用される利率が決まっています。

解約までの預入期間 期限前解約利率
6ヵ月未満 解約日における普通預金利率
6ヵ月以上1年未満 預入日におけるスーパー定期の「6ヵ月」店頭表示利率×70%
1年以上2年未満 預入日におけるスーパー定期の「1年」店頭表示利率×70%
2年以上3年未満 預入日におけるスーパー定期の「2年」店頭表示利率×70%
3年以上4年未満 預入日におけるスーパー定期の「3年」店頭表示利率×70%
4年以上5年未満 預入日におけるスーパー定期の「4年」店頭表示利率×70%
5年以上6年未満 預入日におけるスーパー定期の「5年」店頭表示利率×70%
6年以上7年未満 預入日におけるスーパー定期の「6年」店頭表示利率×70%
7年以上8年未満 預入日におけるスーパー定期の「7年」店頭表示利率×70%
8年以上9年未満 預入日におけるスーパー定期の「8年」店頭表示利率×70%
9年以上10年未満 預入日におけるスーパー定期の「9年」店頭表示利率×70%

ゆうちょでは定期預金の利率の60%ですが、三菱UFJ銀行では70%と少しだけ中途解約利率が高いですね。

また預け入れから1年を経過すると一部解約の取り扱いを受けることができます。
※スーパー定期300で払戻後の元金が300万円を下回る場合は不可

みずほ銀行

みずほ銀行のスーパー定期は

1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年、6年、7年、10年
または
1ヵ月超10年未満で満期日を指定できます。

複利型は3年以上定期預金で設定できます。

1ヵ月から5年以下の定期預金

1ヵ月~
3年未満のもの
3年もの 3年超
4年以下のもの
4年超
5年以下のもの
6ヵ月未満 解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
6ヵ月以上1年未満 約定利率×50% 約定利率×20% 約定利率×20% 約定利率×10%
1年以上2年未満 約定利率×70% 約定利率×20% 約定利率×20% 約定利率×10%
2年以上2年6ヵ月未満 約定利率×70% 約定利率×40% 約定利率×40% 約定利率×20%
2年6ヵ月以上3年未満 約定利率×70% 約定利率×60% 約定利率×60% 約定利率×20%
3年以上4年未満 約定利率×60% 約定利率×40%
4年以上5年未満 約定利率×70%

5年を超える定期預金

5年超
6年以下のもの
6年超
7年以下のもの
7年超
10年以下のもの
6ヵ月未満 解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
6ヵ月以上1年未満 解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
1年以上2年未満 約定利率×10% 約定利率×10% 約定利率×10%
2年以上2年6ヵ月未満 約定利率×20% 約定利率×20% 約定利率×10%
2年6ヵ月以上3年未満 約定利率×20% 約定利率×20% 約定利率×10%
3年以上4年未満 約定利率×40% 約定利率×40% 約定利率×30%
4年以上5年未満 約定利率×60% 約定利率×60% 約定利率×40%
5年以上6年未満 約定利率×90% 約定利率×70% 約定利率×50%
6年以上7年未満 約定利率×90% 約定利率×60%
7年以上8年未満 約定利率×70%
8年以上9年未満 約定利率×80%
9年以上10年未満 約定利率×90%

みずほ銀行では定期預金の長さと解約した時期によって、細かく中途解約金利が定められています。
解約する恐れが高いと思う場合には、期間の短い定期預金にしておくほうが結果的に得だといえますね。

みずほ銀行のスーパー定期も一部解約の取り扱いを行っています。3年以上の複利型のスーパー定期で、預け入れから6か月経過後に可能となります。

三井住友銀行

三井住友銀行のスーパー定期は
1か月、2か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年、7年、10年
または
1か月以上10年以内の期間で満期日を指定することができます。

複利型は3年以上の定期預金で設定できます。

1ヵ月~
3年未満のもの
3年もの 3年超
4年以下のもの
4年超
5年以下のもの
6ヵ月未満 解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
6ヵ月以上1年未満 約定利率×50% 約定利率×40% 約定利率×10% 約定利率×10%
1年以上1年6ヵ月未満 約定利率×70% 約定利率×50% 約定利率×20% 約定利率×20%
1年6か月以上2年未満 約定利率×70% 約定利率×60% 約定利率×30% 約定利率×20%
2年以上2年6ヵ月未満 約定利率×70% 約定利率×70% 約定利率×40% 約定利率×30%
2年6ヵ月以上3年未満 約定利率×70% 約定利率×90% 約定利率×40% 約定利率×30%
3年以上4年未満 約定利率×70% 約定利率×50%
4年以上5年未満 約定利率×70%

5年を超える定期預金

5年超
7年以下のもの
7年超
10年以下のもの
6ヵ月未満 解約日における
普通預金利率
解約日における
普通預金利率
6ヵ月以上1年未満 約定利率×10% 約定利率×10%
1年以上2年未満 約定利率×20% 約定利率×10%
2年以上2年6ヵ月未満 約定利率×30% 約定利率×10%
2年6ヵ月以上3年未満 約定利率×30% 約定利率×20%
3年以上4年未満 約定利率×50% 約定利率×30%
4年以上5年未満 約定利率×70% 約定利率×40%
5年以上6年未満 約定利率×80% 約定利率×50%
6年以上7年未満 約定利率×90% 約定利率×60%
7年以上8年未満 約定利率×70%
8年以上9年未満 約定利率×80%
9年以上10年未満 約定利率×90%

三井住友銀行の中途解約金利はみずほ銀行よりさらに細かく設定されており、みずほ銀行より少しずつ中途解約金利が高いですね。

三井住友銀行のスーパー定期も一部解約の取り扱いを行っています。3年以上の複利型のスーパー定期で、預け入れから1年経過後に可能となります。

楽天銀行

ネット専業銀行の楽天銀行の定期預金は
7日、14日、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、5年、7年、10年
と短い期間の定期預金も用意されています。

ちなみに単利のみで複利の定期預金はありません。

預入期間 中途解約利率
1年未満 約定利率×5%
1年以上3年未満 約定利率×10%
3年以上5年未満 約定利率×15%
5年以上7年未満 約定利率×20%
7年以上10年未満 約定利率×25%

かなり単純な中途解約金利の設定となっていますが、とにかく満期前に解約するとかなりの低利になってしまいます。くれぐれも中途解約の必要がないように計画的に利用しましょう。

また一部解約も行っておりません。

楽天銀行を利用するならば、楽天証券にも口座を開いてマネーブリッジの設定を行えば、定期預金より高い金利の普通預金が利用できますので、定期預金の利用はあまり意味がないかもしれません。

まとめ

定期預金の中途解約にはどこの金融機関も応じてくれます。
ただし本来得られたはずの利息をかなり下回ってしまうことには注意が必要です。
特に長い期間の定期預金に預けたのに、短期間で解約した場合にはかなり利率が低くなってしまう銀行もあるので要注意です。

また銀行によっては一部解約の手続きを行えることもありますが、大半の金融機関では応じてくれませんので、小口に分けて預けるなどの工夫は必要かもしれないですね。