耳鼻科医も勧める鼻うがいはカゼ・インフルエンザ・花粉症に効果あり
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耳鼻科医も勧める鼻うがいはカゼ・インフルエンザ・花粉症に効果あり

予防法

鼻うがい・鼻洗浄はカゼやインフルエンザの予防効果がありますし、花粉症の予防や症状を軽減する絶大な効果があることをご存知でしょうか。

鼻から水を入れて反対側の鼻の穴から出したり口から出す鼻うがい・鼻洗浄ですが、何となく「変な行動」に見えるとか「痛そう」といった理由から敬遠する方が多いですよね。

痛くはない鼻うがい・鼻洗浄の方法と、その効果について説明していきます。

 

そもそも鼻水はなぜ出てくるのか

鼻水ってなぜこんなに出てくるんだろう、そもそもどこから湧いて出てくるんだろうって思いますよね?

鼻水は主に鼻腺と言われる部分から分泌されていて、通常でも1日に1.5L以上が分泌されているのですが、無意識のうちに飲み込んでしまっています。

 

カゼなどを引いたり花粉症になると、ウイルスや花粉といった異物を体外へ出すために鼻水の分泌が急激に増えます。

つまり体の防御反応として鼻水が大量に出るのです。

寒い日にそばやラーメンを食べて鼻水が出るのも、熱いと感じたときに鼻の奥の温度を保とうとする防御反応によるものなのです。

 

鼻水にはサラッとしたものとドロッとしたものがありますが、花粉などのアレルゲンに対しては白血球や血液の水分なども加わるのでサラッとした鼻水になります。

これに対して細菌やウイルスなどが入るとその異物を殺そうとする白血球のほか、細菌やウイルスの死骸などさまざまなものが含まれることで黄色や青っぽいドロッとした鼻水になります。

 

ちなみに鼻くそですが、ふつうは鼻水とホコリが混ぜ合わさって固まることでできるのですが、黄色や青や緑の鼻くそは鼻水と同様で細菌やウイルスの死骸などが混ざったものです。

 

 

鼻うがい・鼻洗浄は痛くありません

鼻の奥に水が入るとツン!とした痛さが伝わってくることは、プールなどで経験した方も多いと思います。

これは体内の水分(体液)と水道水とでは塩分濃度の違いがあるために、塩分ほぼ0%の水道水が0.9%の塩分を含む体液のほうへと流れ込みます。

いわゆる浸透圧という原理ですね。

水道水が鼻の粘膜の方へと移動することで刺激痛を感じ、あのツーンとした痛みを感じるわけです。

 

鼻水って鼻から落ちそうになってすすった時でも痛くはありませんよね?

これは鼻水や血液などの体液は塩分濃度が同じなので痛みを感じないのです。

つまり体液などと同じ塩分濃度にすれば鼻に入れても痛くなることはありません。

0.9%の塩分濃度というのは生理食塩水と同じで、この濃度が痛みを感じずに済むキーワードになります。

 

さらに鼻に入れる水の温度を体温に近づけることも、さらに痛さを軽減することになります。

鼻の奥は体の表面温度(36度くらい)より高いために、40度くらいのぬるま湯が最も痛みを感じない温度となります。

 

 

鼻うがい・鼻洗浄のメリット・デメリット

鼻うがい・鼻洗浄を行うメリットは、通常ののどのうがいと違って鼻とのどの境目部分である上咽頭を洗うことができることできることです。

細菌やウイルス、花粉などはのどよりも上咽頭に付着しやすいと言われているので、ここを洗うことができる鼻うがい・鼻洗浄はインフルエンザや風邪そして花粉症に対して大変有効な予防法であると言われているのです。

 

鼻の奥に溜まった鼻水を出し切ることができます。

鼻をかんだ場合でも鼻の奥のほうにはドロッとした鼻水が溜まったままになっていることが多く、この鼻水には細菌やウイルスなどが混ざった状態となっています。

鼻うがい・鼻洗浄を行うことでこれらのドロッとした鼻水、つまりは細菌やウイルスを洗い流すことができるわけですね。

結果として風邪予防にもつながりますし、副鼻腔炎(蓄膿症)を防ぐことにもつながるのです。

 

のどの痛みを和らげることができます

カゼの初期症状でのどが痛くなることも多いのですが、その原因の一つに鼻水がのどへ流れるためというものがあります。

通常でも流れているのですが、細菌やウイルスそして花粉などによるアレルギー症状によって鼻水が増加するとのどへ流れ込む量が増加することで、のどが炎症を起こしてしまいます。

 

鼻水がのどのほうへ流れる量を減らすために鼻うがい・鼻洗浄を行い体外へ出すのです。

カゼの引き初めで鼻水が出たり、ちょっとのどが痛くなってきたというときには、この鼻うがい・鼻洗浄はとても有効なのです。

鼻づまりがひどかったり、のどの痛みがひどくなってからは鼻うがい・鼻洗浄はしないでください。

 

花粉症の予防や症状を軽減することができます

鼻うがい・鼻洗浄は鼻腔内を直接洗い流すため、花粉やほこりなど鼻の中のアレルギー物質を鼻水とともに排出することができます。

特に花粉の飛散が多くなる少し前(2週間くらい前を目安に)から鼻うがい・鼻洗浄を行うと花粉症を予防したり、症状を和らげることができるといわれています。

 

これはかかりつけの内科医に聞いた話なのですが、その医師は新型コロナ対策として鼻うがいを行っているとか。

もちろんワクチンは接種済みですが、ウイルスを体外へ効率よく出せるから鼻うがいが良いとおっしゃっていました。

事実なのかどうかは分かりませんが。

 

鼻うがい・鼻洗浄のデメリットは?

逆にデメリットとしては

  • 鼻腔内を洗い流すことで本来持っているバリア機能を失うことがある
  • 本来保護のためにある鼻水も洗い流してしまうことで乾燥状態を招くことがある
  • 鼻の奥から水が耳に流れることで中耳炎を引き起こすことがある

このため1日に何度も鼻うがい・鼻洗浄を行うのは逆効果。

1日に1回、多くても1日に2回程度に抑えるとともに、鼻腔内に水を入れるときには「あー」「えー」などの声を発することで耳への流入を防ぐようにしましょう。

 

 

鼻うがい・鼻洗浄には生理食塩水を

鼻うがい・鼻洗浄に用いる水は体液と同等にするため、500mlの水に対して塩4.5gをよくかき混ぜた生理食塩水を用います。

この0.9%食塩水を用いることで鼻の奥でツン!とくる痛みを防ぐことができます。

水は一度沸騰させてから40度くらいに冷ましたものを使用します。

そして面倒ですが毎回使用前に作るようにしてください。

※雑菌が繁殖することを防ぐためです

 

また塩とともに重曹2.5gを混ぜることでさらに痛みを和らげることができ、ネバっとした鼻水をさらに流し出しやすくなります。

 

重曹は食用のものを使用してください。

 

コップなどに入れて鼻腔へ入れるのですが、慣れるまでは大変です。

洗浄用の器具がセットになった鼻うがい・鼻洗浄のキットがドラッグストアで購入できるので、そちらを使うのほうが手軽でいいですよ。

 

 

鼻に水を入れるときは中耳炎にならないためにも

  • 上を向かずに前かがみで
  • 鼻へ入れるときにつばを飲み込まない
  • 「あー」「えー」などと声を出しながら入れていく

また鼻うがい・鼻洗浄のあとは強く鼻をかんではいけません。

もちろん軽く鼻をかむのは良いのですが、強くかみすぎると中耳炎になることがあります。

 

 

いつ鼻うがい・鼻洗浄をすればいい?

朝起床後の洗面の際に鼻うがい・鼻洗浄を行えば忘れずに毎日続けられますね。

家族にも鼻うがい・鼻洗浄をしている姿を見られたくない人は、入浴時にしてもいいですね。

外から帰ってきたときに、手洗いやふつうのうがいとともに鼻うがい・鼻洗浄をすれば、ほこりやごみ、細菌などを洗い流せて良いですよ。

 

花粉症などアレルギー性鼻炎の人の中には“モーニングアタック”といって朝起き抜けにくしゃみや鼻水が止まらない人も多いですが、就寝前に鼻うがい・鼻洗浄を行うことでモーニングアタックを和らげることができるといわれています。

 

いずれにしても鼻うがい・鼻洗浄のやりすぎには注意してください。

基本的には1日1回、多くても2回までにしましょう。

 

 

さいごに

いかがでしたか?

鼻うがい・鼻洗浄はインフルエンザの予防や花粉症などアレルギー性鼻炎の予防や症状を和らげるのに大きな効果が期待できます。

もちろん副鼻腔炎(蓄膿症)の軽減や予防にも効果がありますし、普段から行っておくことでインフルエンザの予防も期待できると言われています。

40度くらいに温めた生理食塩水を用いれば痛みはほとんどありませんし、市販の鼻うがい・鼻洗浄の洗浄液を用いれば手軽に始めることができます。

風邪・副鼻腔炎・花粉症の予防や症状の軽減に、ぜひ鼻うがい・鼻洗浄を始めてみましょう。

 

 

このページは医療関係者が執筆したものではなく、医療とは無関係な個人的な経験と耳鼻科医からの回答に基づいて執筆したものです。当ページを参照して何らかの被害を被られたとしても当方は責任を負いかねますのでご了承ください。
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