水道水をおいしく飲もう 少しの工夫でおいしい水に大変身!

水道水より美味しいという理由でペットボトル入りのミネラルウォーターを購入したり、最近ではご家庭でウォーターサーバーを導入されるケースも増えています。
そこまではしなくても浄水器を設置しているご家庭も多いですね。
美味しい水を使いたいという理由以外にも、水道水に対する懸念を感じる方も多くなっています。消毒のために入れられている塩素のニオイはやはり気になりますからね。
そこでこのページでは水道水をおいしく飲む方法をあれこれ見ていきましょう。

水道水を汲み置きしておく

水道水を汲み置きしておくだけでも塩素は抜けていきます。
汲み置きといっても条件によって違いが出てくるわけですが、熱帯魚など観賞魚の飼料メーカーであるキョーリンが面白い実験を行っています。
フラスコに水道水を満水まで入れてゴム栓をしたものを用いて実験したところ、24時間室内に放置したものは残留塩素が半分ほどになり、また同じ条件の別の容器を6時間太陽光に当てたところほぼ残留塩素は無くなったそうです。
空気に触れない状態で汲み置きしても塩素は減るそうです。

キョーリン:トピックス:水道水を汲み置いていれば、カルキが抜けるってホント?より

水道水を冷やす

先ほどの汲み置きの応用編となりますが水道水を冷蔵庫で一晩冷やす、これだけでも十分おいしい水道水になります。
冷えることで塩素が気になりにくくなる面もありますし、放置しているだけでも塩素は減少していきます。
コップに入れて蓋をしなければ塩素はかなり減少します。
蓋をしていれば空気に触れない分塩素の減少の度合いは減ってしまいますが、それでも塩素がほぼ気にならないくらいに美味しくなりますよ。

さらに炭を入れてみる

汲み置きした水道水に炭を入れることで炭が塩素を吸着するので、大変おいしい水になります。
水道水に入れて水をおいしくする炭が市販されていますので、これを使えば手軽です。
バーベキューで余った炭などを使う場合には、水で流しながらタワシなどでこすり洗いしたあと、10分以上煮沸すればOKです。
大きめの容器に水道水と炭を入れて冷蔵庫で一晩寝かせれば、翌朝にはおいしい水を飲むことができますよ。

水道水をかき混ぜる

ペットボトルに半分ほどの水道水を入れて蓋をし、数分間思いっきりシェイクします。蓋を開けたときには塩素の独特のにおいがしますよ。
また水道水をミキサーで撹拌しても同じ効果が得られます。
この方法でも水道水を比較的おいしく飲むことができます。
ただし数値で見ると、少々撹拌しても残留塩素は撹拌前とほとんど変わっていません。蓋を開けた時に塩素のにおいは感じるので多少は減少しているはずですが、撹拌することで口当たりがよくなっているだけなのかもしれません。

水道水を沸騰させる

昔からよく用いられる、水道水をいったん沸かしてから冷ますという方法です。
意外なのですが、沸かすときにはヤカンなどの蓋をせずに火にかける必要があります。そして沸騰してからもそのまま20分ほど火にかけ続けなければ塩素はなくなりません。
また塩素が無くなったあとにトリハロメタンという発ガン性物質が3倍ほどに増加するため、さらに20分ほど火にかけ続けるほうが良いとのことです。
塩素が無くなった水は細菌などに感染しやすいため、数日中に使い切るほうが良いそうです。

水道水にレモンの汁を入れる

レモンなどビタミンCと塩素が化学反応を起こすことで、塩素はきれいさっぱり無くなってしまいます。あまりたくさん入れるとレモン水になってしまいますので、コップ1杯にレモンの汁を1~2滴で十分です。
レモン以外では果実酢を1~2滴入れてもおいしい水に変身してくれますよ。

水道水をそのまま飲む人が減っているが

もっとも多い理由は塩素のニオイがダメというものでしょう。
ニオイというのは人によって感じ方が違いますので、まったく受け付けない人もおられます。
その他にもさまざまな理由で水道水を敬遠する人が増えています。

そもそも水道水は安全ではない?

水道水の残留塩素が体に悪いという声もよく聞きます。しかし日本の水道水の塩素基準値はWHOより厳しい値になっています。
WHOが定める5mg/lというガイドライン値は、人が一生飲み続けても健康に影響が出ない数値となっていて、日本の水道水の基準値は各家庭の蛇口から出る水1lあたり0.1mg以上となっています。
ほとんど水道局では蛇口から出る水の塩素濃度は1.0㎎/l以下となるように調整されており、ずっと飲み続けても安全が確保される数値となっています。

塩素よりトリハロメタンが心配?

塩素消毒を行うことで生成される物質にトリハロメタンがあります。発ガン性が疑われる物質であり、水道水が危険だという理由の一つに挙げられています。
日本の水道水の基準では全てのトリハロメタンは水道水1lあたり0.1mg以下と規定されています。この数値は平均的な体格の日本人が、毎日2lの水道水を飲み続けた場合には10万人に1人以下のガン発生リスクの確率に相当します。
確率が低いとは言っても、まったく安全ではないといえますね。
ただし、喫煙によるガン発生リスクに比べて格段に低い数値であることは事実ですし、トリハロメタンの成分の大半を占めるクロロホルムの発ガンリスクは、コーヒーを飲むことで発症するガンと同じリスクのグループに分類されています。
またクロロホルムは体内に蓄積される物質ではなく、速やかに体外へ排出されるという結果もあるようです。

水道水に鉛が溶けだしている?

古い水道管の中には、その加工のしやすさから鉛の水道管が使われてきたのは事実です。現在でも鉛の水道管は残っていますし、各家庭内の給水管を含めるとまだかなりの数に上るでしょう。
鉛を摂取することは体に良いわけがありません。
水道管に水道水が長時間滞留している場合は注意が必要で、滞留することで鉛が微量ながら溶けだしてしまいますので、最初の10l程度は飲用に使わず洗濯やトイレの水などに使うほうが望ましいです。
数日間水を使っていなかった場合はもちろんのこと、念のため朝最初に蛇口から出る水は飲用に用いないほうが良いでしょう。
通常使用においては水質基準以内のため健康に問題はないとされています。

あまり踊らされないように

塩素のニオイが気になって飲食用には使えないという方は仕方がないにしても、ウォーターサーバーや浄水器の宣伝の中には煽りすぎているものも散見されます。
塩素やトリハロメタンに関しては、WHOの基準よりはるかに厳しい基準値を採用する日本の水道水なのに、摂取を続けると危険だという論調が目立ちます。
一切信じるなとは言いませんが、あまりに鵜呑みにしすぎている方が多いように思います。
鉛の水道管にしても一昔前はそれが当たり前だったし、ふつうに水道水をみんながごくごくと飲んでいた事実もありますから。