<連絡定期券>購入・払戻し場所や発行できない駅間について
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<連絡定期券>購入・払戻し場所や発行できない駅間について

定期券

すでに利用している人は特に疑問に思うこともなく、当たり前のように使っている連絡定期券。
JRと私鉄、私鉄と私鉄といった2社連絡のほか、JR・私鉄・JR 、私鉄・JR・私鉄・JRのように3社や4社の連絡定期券を利用している方もいらっしゃいますね。
ということは自由に好きな区間を連絡定期券にできるのでしょうか?
また連絡定期券の払い戻しはどうなっているのでしょうか?
今回は連絡定期券について見ていきます。

 

 

連絡定期券の発売範囲は規則で定められている

連絡定期券が発売される駅間は接続駅を含めてすべて規則で決まっています。

逆に言えば規則で決まっていない駅間や、いくら近くても接続駅として認められていない場合には連絡定期券は発売されません。

 

例えば神戸市営地下鉄とJR西日本との連絡定期券は、どのような区間であっても発売されていません。

また京阪神間のように3社が並行して走っている場合でも、たとえばJR摂津本山駅と阪急岡本駅やJR高槻駅と阪急高槻市駅はともに歩いても5分ほどの距離ですが接続駅として認められていないので、JR西~阪急の連絡定期券を摂津本山・岡本や高槻・高槻市を接続駅としては発行できないのです。(三ノ宮・大阪・宝塚の3駅が接続駅)

 

関東周辺では発売できない区間や接続駅は少ないのですが、関西では意外と連絡定期券が発売されない区間が多いのが実情です。

 

 

連絡定期券はどこで購入する?

JRと私鉄Aや私鉄Aと私鉄Bの2社連絡定期の場合、前者ならばJRの駅または私鉄Aの駅で発売しますし、後者ならば私鉄Aの駅または私鉄Bの駅で発売します。

またJR・私鉄A・私鉄Bといった具合に3社以上を乗り継ぐ連絡定期券の場合、両端の会社(この例ではJRと私鉄B)で購入することができ、間に挟まれた会社(この例では私鉄A)では購入することはできません。

磁気定期券(紙の定期券)ならばこの説明で十分なのですが、SuicaやPASMOに連絡定期券を載せる場合には少し注意が必要です。

 

SuicaやPASMO定期券

前者のJRと私鉄Aの連絡定期の場合、Suicaに連絡定期券を載せる場合にはJRの駅へ、PASMOに連絡定期券を載せる場合は私鉄Aの駅でしか発売ができません。
また後者の私鉄Aと私鉄Bの連絡定期券の場合、PASMOならばどちらの私鉄でも発行できますが、Suicaでの連絡定期券の発行はできません。

 

JR・私鉄A・私鉄Bといったような3社以上連絡定期券の場合ですが、基本的に最初に利用する社線または最後に利用する社線で連絡定期券を購入します。
JR・私鉄A・私鉄Bの3社連絡の場合、連絡定期券はJRまたは私鉄Bで発売となって間に挟まれた私鉄Aでは発売されません。
このケースでもSuicaに定期券を載せる場合はJRの駅へ、PASMOに定期券を載せる場合は私鉄Bの駅で連絡定期券を購入することになります。

 

また3社以上の連絡定期でJR・私鉄A・JRや私鉄A・JR・私鉄Bと乗り継ぐときの連絡定期券ですが、前者ではJRの駅でSuica定期券、後者の場合は私鉄Aまたは私鉄BでPASMO定期券の購入となります。

※東京モノレールや東京臨海高速鉄道などはPASMOではなくSuicaを発行しています。

 

関西では事情が異なるICOCA定期券

JR西日本が発行するICOCAに定期券を載せる場合ですが、JRが利用区間に含まれていなくてもICOCA定期券を発行することができます。

私鉄Aと私鉄Bを乗り継ぐ場合や私鉄A・JR・私鉄Bの3社連絡の場合、関東では私鉄が発行するPASMOに定期券を載せることになりSuicaは利用できません。

 

ところが関西の私鉄や神戸市営地下鉄などではICOCA定期券での発行が可能です。
阪急-(梅田・大阪)-JR西日本-(京橋)-京阪の3社連絡定期券も、ICOCAでの発行が可能となっています。

ICOCAでの連絡定期券とはなりますが間に挟まれたJR西日本では連絡定期券は発売できず、阪急または京阪でICOCA定期券を購入することになります。

 

連絡定期券を継続購入する時の注意点

継続定期券とは、現在使用している定期券の通用期間が切れる前に、同じ区間の定期券を通用期間が途切れないように購入する場合に発行されます。

例)2020年6月30日まで有効の定期券を所持していて、同じ区間の定期券を7月1日より前に購入する(6月17日から購入可)

磁気定期券だと古い定期券は回収されて、新しい定期券は7月1日から有効と表示されますが「継続」の文字も印字されて、7月1日より前から使用することができます。

 

この継続定期券ですが、現在使用している定期券を発行した社局でしか発行することができません。

私鉄A→私鉄Bの連絡定期券を私鉄Aの駅で購入した場合、継続定期券は私鉄Aでしか発行できません。

 

私鉄Bの駅では継続定期券ではなく新規購入の定期券としては発行できます。

Suica、PASMO、ICOCAといった交通系ICカードの場合、新規購入となるとデポジットが必要になります。
(磁気定期券ならば余分な出費は必要ありません)

現在使用できる定期券とまだ通用開始日がきていない定期券の2枚持ちは不便ですよ。
間違って通用開始前のSuicaをタッチして扉が閉まり、警報音が鳴って恥ずかしい目にあうことも。。。

 

 

連絡定期券の払い戻しについて

現金で購入した連絡定期券が磁気定期券(紙の定期券)の場合、払い戻し個所について説明している鉄道会社のHPは見当たりませんが、基本的に購入した社局で払い戻しを受けるように案内されることが多いです。

 

定期券を購入する際にクレジットカードを利用した場合、利用したクレジットカードを持参のうえ購入した社局の定期券取扱窓口で払い戻しの手続きを行います。
なお会社によっては定期券をクレジットカードで購入した際に渡される利用票の提示を求められることもあります。

 

Suica定期券やICOCA定期券の場合はJRへ、PASMO定期券の場合は購入した社局で払い戻しの手続きを行います。
ただしJR西日本の区間を含まないICOCA定期券は、購入した社局で払い戻しの手続きを行います。

 

連絡定期券の一部区間・路線だけの払い戻し

定期券には区間変更という制度がなく、いったん払い戻してから新たに購入するという形になります。
また連絡定期券は複数の社局にまたがっている場合でも、あくまで1枚の定期券として扱います。このために一部区間だけの払い戻しや、3社連絡から1社だけ払い戻すといったことはできません。

 

3社や4社にまたがる連絡定期券の場合でもあくまで1枚の定期券として扱いますので、払い戻し手数料は1枚分しか請求されません。

 

連絡定期券の払い戻し金額の計算方法

定期券の払い戻し金額の計算方法ですが、詳しくは下記のページをご覧ください。

 

 

 

まとめ

連絡定期券についてでしたが、いかがでしたか?
関東では比較的連絡定期券の発売範囲が広いのですが、関西では意外と範囲が狭いので定期券を1枚にしたいのに2枚や3枚になるケースも比較的多いようです。
交通系ICカード(SuicaやICOCAなど)に定期券を載せて利用する方が多いと思いますが、Suica定期券とPASMO定期券の発行箇所が厳密に分かれていたり、逆にICOCA定期券は多くの関西私鉄で発行されるなど、地域性が出ているともいえますね。
また連絡定期券の払い戻しは発行した社局へ申し出るのが確実ですね。

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