インターネットの回線（ネットワーク）とパソコンとの接続は、無線（Wi-Fi）ではなく有線LAN（LANケーブル）でモデムやルーターと接続されている。
文字が主体の軽めのサイトを見ているときは問題ないけど、YouTubeなどを見ていると急に動画が止まってしまう。
画像をたくさん使ったサイトを見ていると急に読み込まなくなってしまう。
どうやら通信量（転送量）が急に増加すると発生するようです。
そしてタスクバー見ると有線接続を表す
が
に変わっていて、回線接続に何らかの異常が生じていることを表示しており、特にWindows7やWindows8からWindows10へアップデートしたパソコンに多く見られる現象のようです。
ここではWindows10が回線（ネットワーク）から切れないようにする対処法をいくつか見ていきましょう。
まずは基本的な処置から
ここでは基本的な対処法を見ていきます。
意外とこの項目のことをやってみるだけで異常が無くなることもありますよ。
パソコンを再起動してみる
一般的にパソコンがトラブルに見舞われたとき、最初に行うのが再起動です。
有線接続なのに回線が切れてしまう場合でも、再起動を行うと次はすんなり接続します。
またパソコンではなく、モデムやルーターの電源を切って（コンセントから抜いて）しばらく待ってから電源を入れると、何事もなかったかのように回線に接続します。
これで回線が切れなくなればOK
でも通信量（転送量）が増加してくると再び回線が切れてしまうことが多いのです。
パソコンを放電してみる
パソコンは電子機器ですので、使用しているうちに必ず帯電します。
帯電によって動作環境にエラーが出ることがあり、回線接続につながることがあるのです。
ノートパソコンの場合はバッテリーをはずす
電源コードを抜く
数分間そのまま放置する
帯電によって調子が悪いだけならこれで治りますが、これでもダメなときは・・・
LANケーブルの損傷を疑う
LANケーブルが断線しかかっていたり、差込口の金属部分が傷んでいることで正常に転送できないこともあります。
特に頻繁にLANケーブルを抜き差ししたり、長い間同じLANケーブルを使い続けていると知らず知らずのうちに傷んでいることも。
この場合には取りあえずLANケーブルを新しいものに交換します。
交換するとこれまでより通信速度が速くなって驚くこともありますよ。
Windowsのトラブルシューティングを行う
Windowsにはトラブルシューティングという機能があり、どこが原因なのかをチェックすることができます。
を右クリック問題のトラブルシューティングをクリック
これでWindowsが自動的に問題の個所を発見して修復し回線を再接続してくれます。
ただしこの作業を行っても再び回線が切れる場合や、状況によっては再接続できないこともあります。
“デフォルトゲートウェイは使用はできません 解決済み”
トラブルシューティングの結果、このような表示が出ることがあります。
いったんは回線に接続するのですが、再び通信量が増えるなどすると切れてしまいます。
Windows Updateのチェック
通常は自動でWindows Updateが行われているので、あまり気にかけていない方も多いですよね。
をクリックして
をクリック
「更新とセキュリティ」を選択して更新履歴を表示するを選択します。
毎月品質更新プログラムが更新されていればOKです。
もしあまり更新されていなければWindows Updateに問題があって回線がすぐに切断されているのかもしれません。
Receive Side Scalingの値をDisabled に
ここまでに書いた方法を試しても有線LANが切断されるため、その対処法を探してこのサイトに来られた方が大半だと思います。
以下はマイクロソフトコミュニティに書かれていた方法で、かなり効果が高いと思われます。
まずはを右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
（または「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」→「デバイスマネージャー」）
「ネットワークアダプター」を選択
「Broadcom NetLink(TM)Gigabit Ethernet」を右クリックしプロパティを開く
「詳細設定」をクリックして「プロパティ」内にある「Receive Side Scaling」をクリック
値がEnabled（有効）になっていたらDisabled (無効)に変更してOKをクリック
いったん回線が切断されますが、すぐに接続し直すのでご安心を。
ただしこの方法はBroadcom ドライバーの名前が
k57nd60a.sys k57nd60x.sys
どちらかの場合、または少しだけ違う場合にだけ有効な方法です。
Broadcom ドライバーの名前の確認は
「デバイスマネージャー」の「ネットワークアダプター」を選択
「Broadcom NetLink(TM)Gigabit Ethernet」を右クリックし「プロパティ」を開く
「ドライバー」をクリックして「ドライバーの詳細」を開きます
「ドライバーファイル」のリスト内の名前を確認します
またBroadcom NetLink(TM)Gigabit EthernetのReceive Side Scalingの値が最初からDisabled (無効)になっていることがあります。
この場合はDisabled (無効)をEnabled（有効）に変更してOKをクリックします。
この方法は多くのWindows10パソコンで、LANケーブルで接続しているにもかかわらず回線が切れてしまう悩みを解消する方法として知られています。
ネットワークアダプターから削除する
原因となっているBroadcom NetLink(TM)Gigabit Ethernetをネットワークアダプターからいったん削除してしまいます。
これだけ書くとちょっと怖いかもしれませんが
「デバイスマネージャー」の「ネットワークアダプター」を選択
「Broadcom NetLink(TM)Gigabit Ethernet」を右クリック
「デバイスのアンイストール」をクリックしてアンイストールを実行
「ネットワークアダプター」を右クリック
「ハードウエア変更のスキャン」をクリック
「ハードウエア変更のスキャン」の終了後に「ネットワークアダプター」を右クリックして「ハードウエアの変更」をクリックすると「Broadcom NetLink(TM)Gigabit Ethernet」が再びインストールされて回線に接続します。
実はこれだけでもかなり安定して回線への接続が維持されるようになり、少々通信量（転送量）が増加しても切れなくなります。
新しいドライバーをインストールしてみる
ドライバーを更新することで、今までプツプツと切れていたのがウソのように快適にインターネットを楽しめるようになります。
「デバイスマネージャー」の「ネットワークアダプター」を選択
→「Broadcom NetLink(TM)Gigabit Ethernet」を右クリック
→「ドライバの更新」を実行
新しいドライバーがあればこの操作で置き換えられるのハズですが、おそらく最新のものですと案内されるでしょう。
ところがMicrosoft Updateカタログで調べてみると新しいドライバーが見つかります。
パソコンにインストールされている「Broadcom NetLink(TM)Gigabit Ethernet」のドライバーより新しいもの（数字が大きいもの）を選んでインストールします。
3DP Netでドライバーを更新する
さらに一歩進んで
フリーソフトの3DP Netをダウンロードして実行します。
右側の「最新 3DP Net をダウンロード」をクリック
→別画面が開き「7/8/8.1/10&Server2008R2~」をクリックしてダウンロードします。
デスクトップにでもダウンロードするほうが操作性が良いかな
[赤↑]でBroadcom Netlink Gigabit を選択
[赤←]をクリックするとドライバのインストールが始まります。
後は指示どおりにすすめばOK です。
理由は分かりませんが、Microsoft Updateカタログで調べるよりも3DP Netを使うほうが新しいドライバーがインストールされるんです。
なぜだろう・・・
ただし3DP Netはフリーソフトなので絶対に安全とは言い切れません。
その点だけは注意してください。
まとめ
Windows7や8からアップデートしたWindows10に多い、有線LAN（LANケーブル）で回線につないでいて急に切れてしまう現象。通信量が急に増加した場合に切れることが多いですね。
まずは一般的な対処法を試してください。
それでもダメな場合に
「Receive Side Scalingの値をDisabled に」
「ネットワークアダプターから削除する」
「ドライバーの更新」
を試してください。
