メダカの屋外での越冬のコツは水温の急激な変化と水質悪化に注意

メダカ

メダカの寿命は自然環境の下では1~2年、飼育環境の下では2~3年だと言われています。
自然環境のほうが寿命が短くなるのはエサ不足のほか、洪水に至るような増水や干上がってしまうような水量の低下、他の生き物に食べられたり汚水が原因となるなど、さまざまな理由によるものです。

1年以上は自然環境下でも生き延びるわけですから、メダカは屋外でも日本の冬を超すことができるのです。
あまり難しく考える必要はありません。
メダカたちが冬を超えやすくするために、あなたは少しだけお手伝いをしてあげればよいだけなのですから。

 

 

メダカは氷が張るような冷たい水温でも生きていける

メダカは40℃といった高水温でも、逆に氷が張るような0℃に近い水温であっても生きていくことができます。
ただし急激な水温の変化には弱いので、いきなり40度近いぬるま湯や0℃近いキンキンに冷えた水に入れれば死んでしまいます。

あくまで徐々に水温が変化していく分には、メダカはなんとか耐えて生きていくことができるという意味です。

水面に氷が張ったとしても水中が凍っていなければメダカは生きていけますが、メダカが少しでも楽に冬が越せるようにしてあげたいものです。

 

 

メダカの越冬対策

雪が降り積もるような寒冷地ですと、寒さ対策を考えなければなりません。

メダカを水槽やバケツなどに入れて屋内で越冬させるほうが良いのですが、たくさんのメダカを飼っている場合にはそう簡単に移動もできません。

  • 屋外飼育の容器内に雪が入って水温が低下しないように蓋をする
  • 容器自体をアルミ保温シート(浴槽に浮かべる保温シート)やプチプチなどで覆う
  • 冬の間は発泡スチロールの容器に入れておく
  • 簡易的なビニールハウスのようなもので屋外飼育の容器全体を覆う

など対策が必要です。
蓋をすることで風が直接当たらなくなり水面が凍りにくくもなりますので、蓋はやはり必須と言えます。

保温も考えたうえで蓋は発泡スチロールが最適です。

 

ひと冬の間に何回かは雪が積もる地域だと気温自体はそこそこ低くなるでしょうから、ある程度の寒さ対策は必要かもしれません。

ビオトープなどの容器をプチプチアルミ保温シートなどで巻くことと、冬の冷たい風が水に当たらないように風よけは欲しいところ。
風が水面に当たると水温が低下しやすくなりさらに水の表面が凍りやすくなるので、冬は風が当たらないようにすることがポイントになってきます。

夏に大活躍したと思いますが、すだれを冬にも活用したいところです。
バケツに水を入れておくと凍ってしまう地域でも、すだれを掛けておくだけで風が当たりにくくなって凍りにくくなりますし、積もるような雪を容器内に入らないようにできます。

 

雪が積もることは滅多にない地域になると、冬対策は特にしなくても大丈夫ですが、念には念を入れてと言ったところでしょうか。

陶器の睡蓮鉢や発泡スチロールなどは、外気の冷たさを水に伝えにくいのでそのままで問題ありません。

トロ舟やプラスチック製の睡蓮鉢などは保温性能が低く、夜間の外気の冷たさを水に伝えやすく、日中に日光がよく当たる場所では真冬でも水温が思っている以上に高くなるなど、1日のうちに水温が激しく上下することでメダカにダメージを与えることになります。
念のためにプチプチなどでガードしたり、容器に風が当たらないように段ボールで囲ったりします。

またいずれの容器でも、水面に風が当たらないように蓋などをするほうが良いでしょう。もちろんすだれをかけておくだけでもかまいません。

 

いずれの場合も屋外飼育の容器の底の方まで凍らないように対策することが大事です。
いくら低水温でも耐えられるメダカといっても、凍ってしまえばさすがに生きてはいけません。
そのため、ある程度の水量が入る深い容器がベストです。
深ければ底の方まで凍りにくくなるので、メダカは底の方で耐えて冬を乗り切ることができるのです。

 

屋内飼育の場合は特に何もしなくても良いです。
冬にも産卵させたいといった場合はヒーターを入れるのですが、そうでなければ特に何もする必要はありません。

 

水質を悪化させないために

メダカは水温が低下する冬の間は、冬眠という表現がされるほど底の方でじっとしてあまり動きません。
あまり動かずに体力を温存することで、エサをほとんど食べなくても生きていけるのです。

 

水質悪化のもっとも大きな要因は食べ残しのエサです。

 

少し暖かく感じる日でメダカが水面近くまで上がってきている時に、ごく少量のエサを与えます。
筆者は稚魚用のエサを本当にごく少量だけ与えています。
細かいパウダー状のほうが消化にも良いかなと思うからです。
寒くなって活性が低くなっているメダカは消化不良を起こす可能性が高いから、稚魚用のパウダー状になったエサのほうがマシだろうとの思いからです。

 

12月から2月の3か月間にエサを与える回数は、暖冬の年でも2~3週間に一回以下です。

 

またメダカたちが底でじっとしている状態の時に、水替えするのは避けるほうが無難です。
活性が低く体力が低下しているメダカたちにとって、水替えによる刺激は死に直結する恐れが。
水が減った分だけ足し水をするだけにとどめるべきです。

なので冬のエサやりは十分注意してください。

 

屋内飼育でもヒーターを入れずに冬を越す場合には、エサはごく少量に。
水替えも冬の間は行わない、または1~2か月に1度くらいにするほうが良いですよ。

 

直射日光を極力遮る

メダカは日光が大好きな魚です。
真冬でもポカポカと暖かい日には、水面近くにまで上がってきて太陽の明かりを浴びるように漂っています。
でもほとんどの日は底の方でじっとしています。

 

飼っている側にすれば、少しでも水が温かくなればと思って直射日光を当てたい気持ちにもなるのですが、そこはグッと我慢してください。

冬になると多くの水草は枯れるか成長を完全にストップさせてしまいます。
それまで容器内の栄養分(食べ残されたエサやフンが分解されてもの)を吸収していた水草ですが、冬になるとほとんど吸収しなくなります。
そこへ直射日光を当て続ければ、水草に変わってコケ類やアオミドロなどがどんどん成長していくのです。

屋外飼育では夏はほとんどアオミドロなんて無かったのに、冬になるとアオミドロだらけになるというケースも意外と多いようです。
たでさえ底の方でじっとして酸素の消費も少なくしながら耐えているメダカたちですが、アオミドロが大量に発生することで夜間には酸素を消費し二酸化炭素を排出するので、メダカたちはかなり苦しい状態になるのではと思っています。

アオミドロの発生を抑えるため、水草が少なくなった冬は直射日光を極力遮ります。
数日とか週に1回程度、ポカポカ陽気の日に限って蓋を開けて日光を当てるくらいが良いです。
ちなみに蓋を閉めっぱなしにしていても問題はありません。
※でも密閉状態にしちゃうと酸欠になるので注意してください

 

プチプチを蓋にするのも良いけど

プチプチって透明または半透明である程度の日光を通しそうだし、たくさんの気泡によって保温効果もある。
なのでプチプチをキッチンなどで使うワイヤーネットなどに巻き付けて蓋代わりに使用する。
これならば雨や雪も入り込まないし、風よけにもなる。

良いアイデアですし実際にこのような使い方を実行されている方も多いですね。

ただし先ほども書いたように、コケ類やアオミドロの発生には十分注意してください。
プチプチ越しの日光でも真冬にアオミドロが大量に発生し、その除去が大変だった経験が何度かあります。

 

メダカの隠れ場所を用意してあげる

容器の底にメダカの隠れ場所を用意してあげています。

 

筆者の場合はスドーのブロック(小)E-11をたくさん沈めています。
重なるように配置したり橋を架けるように配置することで、空間がたくさんできるようにしています。

 

メダカは冬の冷たい水の中で冬を越すとき、このブロックの中に入ってジッとしています。
周りが囲まれていて水温の変化が少ないのか、水の動きがないのが良いのか、狭い所の方が安心するのか、冬の間はすべてのメダカがこのブロックの中に入ったままになります。

 

また真夏で水温がかなり高いときも、このブロックの中にメダカたちは隠れてしまいます。
日陰になるし、水面よりは水温が低いためでしょうね。

 

ちなみにヒメタニシ達もこのブロックが好きなようで、メダカとタニシが一緒に中に入っています。
タニシもこのブロックの中で寒さに耐えて、春温かくなるのを待っているようです。

 

 

メダカ稚魚の越冬はむずかしい

秋が深まってから誕生したメダカの稚魚を飼っておられる方もいることでしょう。
メダカの稚魚には1日にエサを5回程度に分けて与えるとか、常にエサにありつけるグリーンウォーターが良いといったこともよく言われています。

しかし水温が低下してくると親メダカ・成魚でも活性が低くなり、エサを食べずに底の方でじっとしている様子から冬眠状態とまで言われるのに、稚魚に対してエサを与えて食べてもらうことはむずかしい。
また体力的にも、成魚と同じように稚魚がほとんど食べずに越冬するのはむずかしいです。

稚魚を越冬させるとすればやはり屋内で飼育するべきです。
またヒーターを入れて水温が低下しないようにすれば生存率も上がります。
ヒーターで加温しておればふつうにエサを与えてください。

 

 

水槽や透明なバケツで越冬する際は注意

特に屋外での場合ですが、水槽や透明なバケツにメダカを入れて越冬させるときには昼と夜との水温の差に特に注意する必要があります。

透明な容器の場合は上からだけではなく、横などあらゆる方向から日光が当たることで冬とはいえかなり水温が上がります。気温よりはるかに水温が高くなって、まるでお風呂のお湯のように温かくなることも珍しくありません。

その反面夜になると気温の低下とともに急激に水温が下がります。

メダカは水温に対する適応能力が高いとはいえ、1日のうちに水温が激しく上下する状態が数日続けば耐えることはできなくなってしまいます。

また水草も同様で、寒さや暑さにも強いアナカリスであってもこのような環境下では枯れてしまいます。

屋外で越冬させる場合には、水温が激しく上下するような環境を避けるようにしましょう。

 

 

対策をしても冬を越えられないメダカもいる

稚魚は元々体力的な面から、屋外での越冬はかなりむずかしいです。
しかし成魚だって、屋外ではさまざまな対策をしても越冬できずに死んでいく個体もいます。

 

自然の摂理で弱い個体は死に、強い個体だけが生き残る。

 

いくら水温への適応能力が高いメダカといっても、寒い冬の水温下では耐えられずに死んでいく個体が出てきてしまいます。
水面に氷が張るような冷たい水の中で生活するのは、メダカにとっても大変な試練なのかもしれません。
1匹たりとも死なせずに越冬させたいのならば、屋内でヒーターを使うなどして冬を越してください。
水温を高めに維持しておれば、真冬でも産卵します。

 

メダカは自然界でも越冬するのですが、それはあくまでニホンメダカ(ミナミメダカやキタメダカ)です。
品種改良などよって誕生したカラフルで鮮やかなメダカたちは、自然界で暮らすメダカたちよりはどうしても弱くなる傾向にあります。

 

筆者は毎年屋外で越冬させていますが、同じ用水路ですくってきたメダカとその子孫たちだけですので、カラフルで鮮やかなメダカよりは冬にも強いと思います。
屋外飼育の容器にはアルミ保温シート(浴槽に浮かべる保温シート)を年中巻いています。
夏は容器が熱くなって水温へ影響しないように、冬は容器が冷たくなって水温へ影響しないように。

蓋は以前はプチプチを使っていましたが、ここ数年はすだれを被せています。
言ってみれば夏も冬も大差がない状態で我が家のメダカは過ごしています。

秋口に元気で太いメダカは春になればまた元気よく泳ぐ姿を見せてくれますが、細いメダカはやはり冬を越すことができません。
それも仕方がないことだと思いますし、越冬した元気なメダカたちが春に卵を産み、その卵から孵った子供たちのほうがやっぱり強いと思います。
次の冬を越すことができる元気なメダカたちは、前の冬を越すことができた元気なメダカたちの子供なのだろうと思います。

メダカ
川崎西風

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