定期券の有効日数って月単位になっていますが、2月の末を含むと3日も損するって考えたことありませんか?
実は定期券の有効日数って日数や月数を単位としたものではないのです。
また定期券を払い戻す際にも発売の時と同じく、日数や月数を基準にはしていないのです。
このページでは定期券の日にちの数え方、“旬”について見ていくページになっています。
定期券の発売は旬数が基準です
1月1日から有効の1か月定期券は1月31日までで31日間も使えるのに、2月1日から有効の1か月定期券は2月28日(閏年は29日まで)と28日間しか使えないってなんだか変ですよね。
基本的には日数による計算ではあるのですが、あまり日常では使われない旬数を用いているためなんですね。
定期券の基本日数は
定期券は一般的に1・3・6か月が発行されていますが
1か月定期券は30日
3か月定期券は90日
6か月定期券は180日
を基準として販売されています。
しかし、厳密に1か月定期券を30日間有効として販売すると
また6か月定期券を180日有効として販売すると
日数だけに頼って定期券を発売すると、上記の例のように逆にややこしくなる恐れがあるのです。
10日単位の旬計算
よく上旬・中旬・下旬という言い方がされますが、上旬は1日から10日まで、中旬は11日から20日まで、そして下旬は21日から月末までを指していて、下旬だけは10日または11日間(2月の下旬だけ8日又は9日間)となってしまいます。
この数え方が定期券の有効日数の元になっており、つまり1か月定期券は3旬目の末まで、3か月定期券は9旬目の末、6か月定期券は18旬目の末までとなっています。
このために2月1日から有効の1か月定期券は3旬目の末の2月28日まで、1月1日から有効の1か月定期券は3旬目の末の1月31日までとなるのです。
しかし定期券の購入日が必ず月初めになるとは限りません。そこで月をまたぐ定期券の有効日数を計算する場合、すべての月末は30日として計算しているのです。
31日まである月も30日に、2月のように28日または29日の月も30日まであるものとして、10日単位の旬で計算するのです。
このように旬数を用いられているのですが結果として
15日から有効の定期券は14日まで
1日から有効の定期券は月末まで
のように
有効期限は通用開始日と同じ日の1日前までとなるのです。
学期定期券
一部の学校を対象にして学期定期券というものを発売していて、1学期・2学期・3学期の長さに合わせて発売されています。
4月8日頃の始業式から3か月定期券では1学期をすべてカバーできませんし、6か月定期券では学校へ登校しない夏休み分が含まてしまい不経済ですね。
この学期定期券の料金計算には日割り計算が利用されています。
4月8日から7月20日までを1学期とした場合、7月7日までの3か月定期券に7月8日から20日までの13日分の日割り運賃を加算して発売しています。
3か月定期券は90日が基準なので3か月定期料金を90で割って日割り額を算出し、3か月定期券料金に13日分の日割り料金を加算して発売されます。
この日数を調整して販売される定期券は通学だけではなく、会社などが従業員の通勤定期券をまとめて購入する場合にも利用されることがあります。