Windowsのアップデートが行われるたびに、設定していた時間を過ぎてもスリープにならないことってありますよね。
筆者の環境では最近ではWindows10がバージョン1903にアップデートされたときと、20H2にアップデートされたときに設定どおりにスリープにならなくなりました。
それ以前だと日常的にある更新でもスリープにならなくなったことも。
また21H1へのアップデートの際には、何度再起動しても「更新して再起動」「更新してシャットダウン」が消えない状態になったことも。
これらのアップデートが原因でスリープにならない状況は、その後の修正プログラム配布で治ることが多いのですが、それまでスリープ機能が使えないというのもなんだかイヤですよね。
そこで設定どおりにスリープにならない時や、更新後に再起動しても「更新して再起動」や「更新してシャットダウン」が消えないときの対処法を見ていきましょう。
まずは順に原因を探っていく
設定した時間になってもスリープにならないことって意外とよく起こります。
原因もさまざまなようで、まずは基本的な設定の確認から順に原因を探っていくほうがよいでしょう。
1.電源オプション
まずは基本の電源オプションの確認から。
→
→
→「システム」
→「電源とスリープ」
この画面でディスプレイの電源を切る時間とスリープ状態にする時間を確認します。
また
→「電源の追加設定」
→「プラン設定の変更」
→「詳細な電源設定の変更」
さらに細かい電源に関する設定を行うことができます。
2-1.デバイスマネージャーをチェック
デバイスマネージャーで次の個所をチェックします。
→ を右クリック
→ デバイスマネージャー
→ ネットワークアダプター
環境によって異なりますが
- Broadcom NetLink (TM) Gigabit Ethernet
- Broadcom 802.11n ネットワーク アダプタ
などを右クリックして「プロパティ」を開きます。
→ 「電源の管理」
「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする(O)」のチェックを外す。
これでWake On Lan という機能を無効にできたので、PCを再起動してスリープになるかを確認します。
2-2. デバイスマネージャーをチェック
→ を右クリック
→ デバイスマネージャー
→ 「マウスとそのほかのポインティング デバイス」
環境によって異なりますが
- HID 準拠マウス
などを右クリックして「プロパティ」を開きます。
→ 「電源の管理」
「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする(O)」のチェックを外す。
これでマウスの電源管理を設定変更できたので、PCを再起動してスリープになるかを確認します。
2-3.デバイスマネージャーをチェック
→ を右クリック
→ デバイスマネージャー
→ ユニバーサル シリアス バス コントローラー
→ USB Root Hub を右クリック
※筆者の環境ではUSB Root Hubは2つあったので、2つとも以下の処置を行いました。
→ 「プロパティ」
→ 「電源の管理」
「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする(O)」のチェックを外す。
これでマウスの電源管理を設定変更できたので、PCを再起動してスリープになるかを確認します。
3.コマンドプロンプトでチェック
→
→ Windowsシステムツール
→ コマンドプロンプトを右クリック
→ その他
→ 管理者として実行
コマンドプロンプトを管理者として実行します。
コマンドプロンプトの画面の
C:\WINDOWS\system32> に続いて
powercfg.exe /requests
と入力(コピペ)してEner
割と多い原因に下記のようなオーディオドライバーに起因するものがあります。
SYSTEM:
[DRIVER] Realtek High Definition Audio (HDAUDIO\FUNC_01&VEN_10EC&DEV_0889&SUBSYS_104383C0&REV_1000\4&24eaae2f&0&0001)
現在 1 つのオーディオ ストリームが使用中です。
※青文字のドライバー名はお使いのPCによって異なり「Conexant SmartAudio HD」などと表記されることも。
※(HDAUDIO\FUNC_01&VEN・・・はドライバーのバージョンにより異なります。
C:\WINDOWS\system32>に続いて
powercfg -requestsoverride DRIVER “Realtek High Definition Audio” SYSTEM
と入力してEner
※青文字のところは適宜変更してください。
これで設定どおりにスリープになればOKなのですが、大型アップデート以降に設定どおりにスリープにならない場合は、以下の方法で確認し処置してみてください。
アップデート後にスリープしなくなったり「更新して再起動」が消えない
冒頭にも書いたように、筆者の環境ではWindows10の1903や20H2へのアップデート後に、設定どおりにスリープしなくなりました。
たいていの場合はその後にWindowsUpdateによって配布される、修正プログラムを適用させれば元に戻ることが多いです。
ただし20H2へのアップデート後は、筆者の環境では修正プログラムを適用させてもスリープしない状況は改善しませんでした。
また21H1へのアップデート後には、何回再起動やシャットダウンを行っても「更新して再起動」や「更新してシャットダウン」が消えない状態にもなりました。
そこで以下のような処置を行うことで、設定どおりにスリープするようになったり、「更新して再起動」や「更新してシャットダウン」が消えたのです。
WindowsUpdateが原因
→
→ Windowsシステムツール
→ コマンドプロンプトを右クリック
→ その他
→ 管理者として実行
コマンドプロンプトを管理者として実行します。
コマンドプロンプトの画面の
C:\WINDOWS\system32> に続いて
powercfg.exe /requests
と入力してEner
もしも
[PROCESS] \Device\HarddiskVolumeX\Windows\System32\MoUsoCoreWorker.exe
USO Worker
と表示された場合は、WindowsUpdateの不具合によってスリープが阻害されたり、「更新して再起動」や「更新してシャットダウン」が消えない状態になっています。
処置の方法
→
→ Windows管理ツール
→ サービス
Orchestrator Service の更新
を見つけて
→ 右クリック
→ 再起動
Windows Update
を見つけて先ほどと同様に
→ 右クリック
→ 再起動
次に
→
→ (設定)
→ 更新とセキュリティ
→ WindowsUpdate
※無理やりWindowsUpdateを再起動したので、何らかの注意書きが出ているはずです。
更新プログラムのチェック
をクリックすると更新プログラムが表示されますので、実行してください。
これで設定どおりにスリープするようになったり、「更新して再起動」や「更新してシャットダウン」が消えているはずです。
これはWindowsの更新が他にもあるのにWindows Updateでは表示されないことが原因のようで、上記の処置によって正常にアップデートできるようになり、スリープへの移行や「更新して再起動」などが消えるようになるようです。