普段はまったく気にすることなく使っているけど、本当はこれってどうすればいいのって思うことってありますよね。
例えばマーガリンの上に敷かれた紙やお味噌の上に乗っかっている紙ってずっとのせたままにしていますか?それとも最初に開けたときに捨てちゃいますか?
傘の柄って透明のフィルムで包まれているけど、あれってはがして使いますか?それともそのまま使っていますか?
そんな日常の生活での疑問点を解明していきます。
マーガリンの紙のシート
マーガリンのフタを開けると紙のシートやアルミ製のシールがあります。
使い切るまでシートを捨てずにマーガリンにのせている人もいれば、真っ先にシートを捨ててしまう人もいます。
これどちらが正解なのかというと
捨てても良いし、そのまま使っても良い
製造後工場から出荷されて店頭に並び、皆さんが購入して家に持ち帰ります。
その間にマーガリンが空気に触れることで風味が劣化しないように、という目的で紙のシートやアルミのシールが使われているそうです。
それならば使い切るまで捨てずにマーガリンを覆っておくほうがいいのでは?
という疑問を持ってしまいそうですが、フタをきちんと閉めて冷蔵庫で保存してあれば品質に問題はないそうです。
マーガリンの表面が黄色くなってきた
たまにありますよね、マーガリンの表面が黄色くなってしまうことって。
筆者は油脂が浮いている状態なのかと思っていました。
これマーガリンの表面から水分が蒸発して乾燥した時に現れるそうで、マーガリンに使用している着色料が濃く見える状態だそうです。
マーガリンに使用している着色料はカロテンだそうで、ニンジンなど緑黄色野菜に多く含まれている色素だそうです。
きちんとフタをして冷蔵庫で保存してあるマーガリンならば、味や風味にもまったく影響はないそうですよ。
この黄色く変色するマーガリンがイヤな人は、紙のシートやアルミのシールを捨てずに覆っておくか、チャックつきの食品保存袋に容器ごと入れて冷蔵庫で保存するのが良いようです。
カップに入ったお味噌の紙のシート
以前はスーパー等で売られていたお味噌ってビニールの袋に入れられていましたが、最近は四角いカップに入ったお味噌のほうが多くなっていますよね。
お味噌のフタを開けるとアルミなどで密閉されたシートがあって、さらにお味噌を覆うように紙のシートがのせられています。
筆者宅では密閉されていたアルミのシートは商品名が分かることもあって残していて、お味噌を覆っていた紙のシートは捨てていましたが・・・
正解は
商品名が書かれた容器に密着しているアルミなどでできたシートは捨ててもかまいません。
これはお味噌が空気に触れないために密閉しているシートですから、一度開けてしまえばもう役目は終わりなのです。
そしてお味噌を覆うようにしている紙のシートですが、本当は紙のシートを捨ててラップでお味噌の表面を覆うほうが良いそうです。
お味噌って空気に触れると好気性の菌が繁殖しやすく、お味噌の色が濃くなったり香りや味が損なわれてしまうそうです。
冷蔵庫で保存していても空気に触れると同様なことが起きますし、未開封のお味噌でも常温で保存していると色の変化だったり、お味噌の発酵によってお酒の香りがすることもあります。
そのためにラップでお味噌の表面を覆って冷蔵庫で保存するのが鉄則ですし、未開封のお味噌も冷蔵庫に入れておくほうが良いですよ。
いちいちラップで覆うのが面倒な人は、紙のシートを捨てずにお味噌を覆うようにして冷蔵庫に入れておけば、少しは色や味の変化を抑えることができます。
脱酸素剤
ちなみに紙のシートの上にある乾燥剤みたいな四角いものですが、これは脱酸素剤といって酸素を吸収する薬剤です。
商品名が書かれたアルミなどのシートで密着したうえに、この脱酸素剤で酸素を少なくしてお味噌の劣化を防いでいるものです。
フタを開ければ密閉状態ではありませんので、脱酸素剤の役目は終わっていますから捨ててください。
カステラの紙
カステラの底に必ずついている紙。
茶色くて香ばしくておいしい部分が紙をはがすときについていっちゃうし、せっかくザラメが付いたカステラなのに紙のせいで無くなっちゃうし。
カステラの紙って必要なものなの?
カステラの底の紙は製造時に必要なものだそうです。
スポンジケーキも焼く時には底に紙を敷き、焼きあがればはがします。
ところがカステラの場合は、焼き上がったときに紙をはがすとあの茶色くておいしい部分が無くなっちゃいますよね。
そのために付けたまま販売しているそうです。
その他にも焼きあがったカステラを移動させるときに紙の端っこを持つことで火傷しなくて済むし、型崩れの防止のためにも必要だそうです。
カステラの紙を上手にはがす方法ってあるの?
カステラの紙が底にベタっとくっついていて、はがすときに茶色くておいしい部分も一緒にはがしてしまう。
ザラメが付いたカステラで紙と一緒にはがれてしまうと、そのショックは2倍にも3倍にも膨らんでしまいます。
子供のころは紙と一緒にはがれた茶色い部分をフォークで全部はがして食べたり、面倒な時は紙のをそのまま口に入れてモグモグもしていました。
間違って紙を食べてしまうことも・・・
カステラが紙にくっつく原因は、ザラメやカステラ自体の糖分が冷えて固まることで起こるそうです。
なので熱したフライパンにカステラの紙側をのせて温めればかなり剥がしやすくなります。
冷えて固まった糖分を温めることで、焼き立ての時の溶けた状態に戻せるそうです。
ちなみにフライパンで温める時間は10秒ほどでOKです。
あとはドライヤーの温風やアイロンのスチームをあてても良いそうです。
急須の注ぎ口のビニール
急須の注ぎ口にはかなりぶ厚めのビニールが被さっています。
筆者はあのビニールは注ぎやすくするために付いているのだと思っていましたが、実は輸送時に注ぎ口が割れないように保護するためのものだそうです。
そして使用時にはあのビニールは捨ててしまうほうが良いそうです。
注ぎ口とビニールとの隙間に水分が入り込んで雑菌が増殖するなど、衛生面で問題点が大きいそうです。
急須の注ぎ口のビニールはすぐに捨てちゃいましょう。
傘の柄(え)の部分を覆っているフィルム
傘の柄の部分についているフィルムですが、あなたは剥がしていますか?
筆者は極力フィルムが付いたまま傘を使い、フィルムが破れてきたらすべてを剥がしています。
柄の部分が木や革でできている場合、フィルムをはがすとすぐに傷がつくのでイヤなんですよ。
ところが
柄の部分のフィルムはすべて剥がしてから使うほうが良いとのことです。
特に柄の部分が木や革の場合にフィルムを付けたままにしておくと、湿気が溜まってカビの原因になるそうです。
傘の柄がベタベタする
木やプラスチック製の柄の場合、使っているとベタベタしてくることってありますよね。
革製(合皮)の柄もフィルムを外して使っていると同じようになります。
あのベタベタを取るには無水エタノールでふき取ればOKです。
水気がダメな電化製品でも、無水エタノールであればすぐに蒸発するため使用できますので、1本常備しておくと便利ですよ。