スマホを机の上などに置いていて、着信音やバイブによってメールやLineの新着メッセージに気づく。
いわゆるプッシュ通知と呼ばれるもので、通常は相手が送信するとすぐにスマホやタブレットに着信して通知します。
しかしスマホの画面が消灯状態(スリープ)のときには、なぜだか着信しなかったり数時間ほど遅れて着信することがあります。
この現象は格安sim・MVNOといった通信会社に関係なく、docomo・au・Softbankなどの大手携帯会社であっても起こる現象で、android端末に搭載されている機能のためなのです。
スマホを手に持ち何気に画面を点灯させるのと同時に着信通知があり、いいタイミングだなと思いながらメッセージを読んだ後に受信時間を見ると実は1時間以上も前の時間が書かれていて
「リアルタイムでメッセージが届いていない!」
「スマホを買い替えてからLINEやメールの着信が遅くなった!」
「docomoやauなどの大手携帯会社なのになぜ?」
スマホの調子が悪いのかな?
そろそろ買い替え時なのだろうか?
なんて思いがちですが、androidの機能のせいかもしれません。
(Android向けの記事です)
アプリを最新版にバージョンアップする
わりと頻繁にアプリの更新が行われるので、自動更新をオフにしている方も多いかもしれません。
新しいバージョンに更新した途端に調子が悪くなるアプリがあるのも事実ですが、でも重大な不具合が見つかったのでそれを修正するための更新もよくありますので、まずはアプリの最新版が出ていないかをチェックしましょう。
Google Play→マイアプリ&ゲームをタップすると、その時点でアップデートが必要なアプリの一覧が表示されますので更新しておきましょう。
スマホとアプリの相性が悪い
これも意外に多い原因なのです。
以前から使っているアプリだから新しいスマホでも引き続き使おうとインストールしたけど、なんだか挙動がおかしい、勝手にアプリが終了してしまうなどの症状が出た場合、残念ながらスマホとの相性が悪いのかもしれません。
相性が悪いために通知が遅くなることも考えられます。
その場合はGoogle Playで新しいアプリを探すほうが良いかもしれません。
メールの場合でしたら、純正ともいえるGmailアプリを使うのも改善策としては効果があります。
スマホの機能による場合
Androidスマホの進化は目を見張るものがあり、省エネ・いかに電池の使用量を減らせるかといった点でも進化しています。
その一つにAndroid6.0から実装されているDozeモードがあります。
Dozeとは居眠りを意味する言葉で、Androidでは画面が消灯したスリープの状態の際にアプリを居眠り(Doze)状態にして電池の消費を抑えるようになっています。
電池を最適化するということはDozeモードにするということであり、画面が消灯した状態ではアプリもお休みさせるために新着通知が行われなくなってしまうのです。
ただし以下の方法でDozeモードをを解除すると、画面が消灯中(スリープ)でもアプリは通信を行うことができるので着信通知が遅くなることは理論上起こりません。
ただし電池の消費量と通信量は増加しますので注意してください。
アプリごとにDozeを解除する・Android9以降の場合
Dozeモードとはスマホのどこを見ても記載されておらず、電池の最適化と記載されています。
設定
→「アプリと通知」
→「詳細設定」
→「特別なアプリアクセス」
→「電池の最適化」
→「省電力機能」(この項目がない機種もあります)
→「最適化していないアプリ」を「すべてのアプリ」に切り替える
例えば
Lineの新着通知が画面消灯時(スリープ時)には行われていない場合には
「すべてのアプリ」
→「Line」
をタップして「最適化する」にチェックが入っているので「最適化しない」にチェックを付けなおします。
「完了」をタップすればOKです。
メールの場合も同様で、お使いのメールアプリを同様に「最適化しない」にチェックを入れておきましょう
メールの場合も同様で、お使いのメールアプリを同様に「最適化しない」にチェックを入れておきましょう
端末によって表示される文字が違う場合がありますが、基本的にこのように進んでいきます。
アプリごとにDozeを解除する・Android7・8の場合
設定
→「省エネ&バッテリー」
→「電池」
→ 右上の
→「電池の最適化」
と進んでいくと、「最適化されていないアプリ」の一覧が表示されます。
「最適化されていないアプリ」をタップして「すべてのアプリ」の表示に切り替えます。
アプリごとにDozeを解除する・Android6の場合
Android6でも基本は同じで
設定
→「電池」
→選択したアプリ(Lineなど)をタップ
→「最適化を無視」をONにする。
以上の設定でDozeモードを回避して、画面消灯時でもアプリが居眠りすることなく新着通知がなされるようになります。
まとめ
どんどん進化していくAndroidですが、進化しすぎて使いづらい、マイナス面が出てくることもあるようです。
スマホの画面が消灯(スリープ)しているときにはメールやLineの着信通知がこなかったり異常に遅くなるというのは、使いづらくてマイナス面が強調される一例だと言えるでしょう。
せっかくのスマホなのに使いづらくなっては意味がありませんしね。
また大手携帯会社から格安simに変えてから着信が遅くなった場合には、以下の記事のケースもあるので参考にしてください。