藻や苔の除去にオキシドールは効果的だが投入量が多すぎると悪影響も

メダカ

10年以上前から、藻や苔類の除去にオキシドールが効果的だと言われるようになっています。

例えばアオミドロにオキシドールをふり掛ければ、泡がジュワーッと出てきて緑色のアオミドロがやがて白くなり枯れ果てていきます。

ところが水槽やビオトープの中のアオミドロを除去するためにオキシドールを入れると、一緒に生活しているメダカなどの生体に影響が出ることがあります。

ここでは藻や苔類の除去にオキシドールを添加する際の注意点などについてみていきましょう。

 

 

メダカなどの生体や水草への影響

オキシドールって昔は各家庭に常備されていた消毒液ですね。

中には髪の毛の脱色に使っていた人もいるかもしれません。

傷口にオキシドールを塗布するとバイ菌を殺菌するわけですが、その際にジュワーッという音とともに泡が発生しますが、この泡は酸素です。

これは動植物が広く持っているカタラーゼという酵素によるもので、オキシドールを分解して水と酸素にしちゃうのです。

メダカはもちろん水草もカタラーゼという酵素を持っており、オキシドールを水と酸素に分解します。

ところがコケや藻などはカタラーゼという酵素を持っておらず、細胞を分解されてしまうので枯れて除去ができる、という構図になります。

 

だったらメダカや水草が入っている水槽やビオトープに、オキシドールをドボドボっと入れれば苔類や藻類は早く除去できるんじゃない?

 

となりそうなのですが、あまりに多くの量のオキシドールを添加すると、メダカなどの生体や水草に影響が出ます。

カタラーゼでオキシドールを分解できるものの、あまりにも量が多いと分解しきれずに細胞を壊されてしまいます。

するとメダカなどの生体は場合によっては死んでしまいますし、水草も白っぽくなってやがて枯れてしまいます。

 

 

水の浄化に必須のバクテリアにも影響が

オキシドールを数日間やや多い量を添加し続けると、飼育水が白っぽく濁ってくることがあります。

その白い濁り方は、まるで水槽を立ち上げた直後に現れるあの白い濁り方…

 

コケや藻などと一括りにして呼ばれることが多いのですが、水槽やビオトープ内でよく発生する藻やコケ類には珪藻(茶ゴケ)、アオミドロ(緑藻)、藍藻などがありますが、イヤなニオイがして除去も厄介な藍藻はシアノバクテリアという細菌です。

藍藻・シアノバクテリアの除去にオキシドールは有効に作用しますが、名前からもわかるようにオキシドールはバクテリアを死滅させてしまいます。

つまりオキシドールは飼育水の浄化に有効なバクテリアも除去してしまい、硝酸塩などの蓄積から飼育水が白っぽく濁ることがあるのです。

 

筆者も以前やってしまったことがあり、約50Lの飼育水に対して毎日50mlのオキシドールを添加し続けたことで、3~4日で飼育水は白く濁るし、アナカリスは白く脱色したようになり、メダカもエラなどの粘膜が傷つくことで弱ってしまい、立て続けに死なせてしまったことがあります。

 

オキシドールは藻やコケ類の除去には有効ですが、水草やメダカにも良くない影響を与えています。

くれぐれも過度にオキシドールを添加しないように注意しましょう。

 

 

飼育水1Lに対して0.25mlのオキシドール

よくオキシドールの添加量について、初日は1Lに対して0.25ml、2日目は倍の0.5ml、3日目は3倍の0.75ml、4日目は1/3~1/4程度水替えを行って0.75ml添加するという方法が紹介されています。

これはおそらくコケ(藻類)抑制・除去剤 アンチグリーンの使用方法を真似たものだと思います。

この添加量ならばメダカなどの生体や水草への影響がほとんどないということですね。

 

水槽などの大きさの75%程度の飼育水が入っていると考えて、オキシドールの添加量を決めるのが良いと思います。

縁いっぱいまで水を入れていることはないでしょうし、底床のほかストラクチャー類を入れていることもあると思いますので、75%程度の水量と考えるのが無難です。

例えば60Lの容量の水槽の場合には、飼育水は75%の45L程度が入っていると考えて

45L×0.25ml=11.25ml≒10~12ml程度のオキシドールの添加が適量ということになります。

 

全体に入れるかピンポイントに集中させるか

おそらくですが、一般的にはオキシドールを適量水槽など飼育水へ入れていると思います。

飼育水全体にオキシドールを行き渡らせることで、全体的に藻類やコケ類を減らしていこうという作戦です。

これに対して筆者はピンポイントでオキシドールを添加していました。

使うのは注射器の形をしたシリンジ(シリマーとか化粧用スポイトなど様々な名称があります)

100円ショップでも化粧品コーナーで販売されています。

水草にまとわりつくコケ類や藻類に対してピンポイントでオキシドールを添加していまいた。

水中ですのでシリンジを使ってピンポイントで噴射しても、容器内全体にオキシドールは広がっては行きますが、直接オキシドールを噴射した部分からは早々に酸素の泡が湧き出るなど、効果が高いような気がします。

 

シリンジでピンポイントで噴射すると、なんだかオキシドールの量が足りないような気がするのですが、くれぐれも適量以上のオキシドールを添加しないでください。

筆者はこの思考で失敗していますから…

 

水草に絡みついた藻やコケの除去は移し替えてから

水草や浮草などに絡みついた藻やコケを除去するとき、生体が入っている水槽等にオキシドールを直接添加っするよりは、水草等を別の入れ物(バケツなど)に移し替えてからオキシドールによる除去を試すほうが良いと考えています。

先ほどまでに書いてきたように、オキシドールによるバクテリアや生体への影響は全く無いとは言えません。

実際に水槽を立ち上げた直後によく発生する飼育水の白濁りが発生したり、メダカへの影響も経験したことがあります。

もちろんオキシドールを規定量以上入れなければ影響は小さいはずですが、でもメダカなど生体には少なからず負担がかかっていると思われます、だってオキシドールの量が多ければメダカが死んでしまうこともあるのですから。

 

なのでオキシドールによる藻やコケの除去を考えている水草等だけを別の容器に移してから、オキシドールの添加を行うほうが安全だと言えるのではないでしょうか。

 

オキシドールによる除去は補助手段

オキシドールによる藻やコケの除去は十分効果があります。

ただし水槽などの内側に大量のコケがある場合、残念ながらオキシドール一択ではなかなか除去は難しいです。

 

基本はあくまで藻やコケ類は擦り取ることです。

筆者はコケクロスコケバスターを使って落としていますが、プリンカップを適当に切って縁の部分でコケや藻を擦ると簡単に除去できます。

 

また水草にまとわりついた藻やコケ類は、水の中から出して歯ブラシなどで丁寧に擦るとある程度は除去できます。

 

擦ってもなかなか除去できない場合に、あくまで補助的な役割としてオキシドールを使うべきだと考えています。

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