幼稚園や学校の先生、あとは習い事の先生などから暑中見舞いや年賀状が子供あてに送られてくることがあります。
先生からの暑中見舞いや年賀状を無視して返信をしないわけにはいかない!
と子供に一言書かせて返送するご家庭もあることでしょう。
皆さんどういうことを書いて返信しているのか気になりますよね?
その前に皆さんが返信を出しているのかも気になるところです。
先生から送られてきた暑中見舞いや年賀状の返信について考えてみましょう。
なぜご自宅の住所を書かずに送ってくるのか
昔は休みの日に先生の家へ押しかけて遊ぶなどした経験がある筆者ですが、今は先生の住所はおろか電話番号も知らない方が大半ですよね。
そういえば学級連絡網という表が各家庭に配られていて、同じクラスのご家庭の電話番号はみんなが知っている状態だったし、今では考えられないほど個人情報の管理に無頓着な時代でした。
今は個人情報をそう簡単に公開しない時代になっており、それは教師の側にしても同じですね。
だから必ず学校の住所と学校名を書き、〇年〇組の担任として送ってきているのであり、学校を離れた個人として送ってきているのではないということですね。
また各先生ご自身のお考えによって暑中見舞いや年賀状を送る方もいますが、学校によっては校長の指示や学年での取り決めによって送ることになっていることも。
自宅を明かさないのは、休日等に押しかけてくる生徒や保護者を避ける意味合いのほか、お中元やお歳暮など届け物をされないようにといった意味合いもありますし、学校を離れれば一個人であるためプライベートを隠すという意味合いもありますね。
なぜ暑中見舞いや年賀状を送ってくるのか
学校の先生と習い事の先生では、暑中見舞いや年賀状を送ってくる意味合いが大きく違います。
習い事の先生から見ると、生徒がお客さんで保護者の方がお金を出している方ということになるので、これからもどうぞよろしくお願いしますという挨拶の側面が強いですね。
よく利用するお店から届く暑中見舞いや年賀状と同じ意味合いということになります。
しかし幼稚園や学校の先生から送られてくる暑中見舞いや年賀状はまったく別。
暑中見舞いや年賀状を送られてくるのは夏休みや冬休みといった長期の休暇期間中。
何か変わったことはないか、病気やケガなどせずに元気にいるのか、ダラダラとした生活を過ごさず規則正しい生活を送ることができているのか、といった注意喚起の意味合いが強いですね。
また夏休みや冬休みといった長期の休暇明けは学校へ行きたくないといった生徒が増加しますし、成績のことやいじめの問題などで命を絶つことまで考える生徒もいるかもしれません。
そこで先生としては、休み明けに学校で待っているよというメッセージを生徒に送っているわけですね。
学校としても休み明けも生徒みんなが元気に登校してほしい、そんな気持ちが強いことから学校の取り組みとして暑中見舞いや年賀状を送ることにしている、そんな学校が増加しているようです。
先生へ暑中見舞いや年賀状の返信を出すべきか
筆者の家では学校の先生へ返信を書くようにしていました。
暑中見舞いや年賀状をもらったお礼という意味合いではなく、手紙やはがきを書く練習の感覚でしたが。
年賀状などを差し出す場合のあて名は、多くのご家庭でもそうだと思いますがパソコンで済ませてしまいますよね。
でも先生への暑中見舞いや年賀状の返信は、宛名などを含めてすべて子供に自筆で書かせていました。
学校でもあて名書きなども少しは習うとは思いますが、年に1~2回練習しておけば忘れることもないですしね。
で、返信を書いたほうが良いのかというと、別にどちらでもよいと思います。
クラスの生徒40人に暑中見舞いを出して返信が来るのは多くて4~5人、年賀状だと少しは増えるのですがそれでも10人にも満たないといいます。
年賀状自体を書かないお宅も増えていますし、それ以上に暑中見舞いなんて出さないお宅が多いですからね。
それに先生の自宅住所でも書かれていれば返信を出そうと思うお宅ももう少し増えるかもしれませんが、学校の住所で出された暑中見舞いや年賀状を見ると、先生のお仕事の一環でしょ?と感じてしまいますしね。
もちろん返信を受け取った先生はうれしいですよ。
中には絵を描いて送ってきてくれて、うれしくて同僚の先生に見せびらかす方もいるほどです。
ただ返信を送ったからと言って成績面で優遇するということはありません。
あくまで先生が個人的にうれしく思うという話で、返信を送ってこない生徒や保護者に対して何か特別な感情を持つということはありません。
先生は夏休みや冬休み中も研修等で学校にいない日もありますが、基本的には学校にずっといます。
もし返信を書く場合の宛先も
〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇町 〇〇小学校 〇〇先生
でいいですよ。
学校の先生からの暑中見舞いや年賀状に対する返信は書いても書かなくても問題はありません。
実際に返信を出しているご家庭は1割ほどです。
普段から暑中見舞いや年賀状を出さないご家庭ならば、無理して出す必要はありません。
ただし子供に手紙やはがきを書くいい練習、いいきっかけにはなると思います。
また習い事の先生からの暑中見舞いや年賀状の返信については、特にお世話になっていると感じる場合は出すほうがいいでしょう。
その場合は保護者の方主体の返信で、子供にも一言程度書き添えてもらうくらいでよいと思います。