早ければ4月中旬、遅くとも5月になればメダカは産卵を始めます。
せっかく飼っているメダカが卵を産むのですから、孵化させて大きく育ててみたいと思いますよね。
孵化から仔魚・稚魚と育てていき、自宅で生まれたメダカが卵を産むようになるのって本当に楽しい。
この過程については
に書いておりますので参考にしていただくとして、メダカに卵を産み付けてもらう場所はどうしましょう。
- 水草に産み付けてもらう
- 浮草の根っこに産み付けてもらう
- 市販の産卵床を用いる
- 産卵床を設置せずに底に落ちた卵をすくう
でもどうせなら産卵床を自作しませんか?
超簡単で費用も超安くて、意外とメダカが良く卵を産み付けてくれる産卵床。
産卵床に卵を産み付けてくれて、その卵を孵化させて成長させていく。
そのメダカの一生のスタートとなる産卵床を自作し産み付けてくれれば、もっともっとメダカを飼うのが楽しくなりますよ。
メダカが好む産卵床
メダカが卵を産み付ける産卵床としてよく知られているのが、ホテイアオイの根っこですね。
ホテイアオイは根っこの本数がかなり多くて、メダカはその根と根の間を縫うように泳いで卵を付けていきます。
最近利用する方が多く市販もされているタマゴトリーナですが、ホテイアオイの根ほど密集した形状ではありませんが、メダカは隙間を通過するようにして卵を付けていくようです。
タマゴトリーナの内側の付け根の方に産み付けることも多いですから。
また棕櫚(シュロ)を使った産卵床も市販されていますが、その多くはお椀型だったりトンネル型で、メダカはお椀の形状の中やトンネル内に卵を付けることが多いです。
やや狭くて卵が見つかりにくい場所、食べられにくい場所に産み付けるのです。
わざわざ目立つ場所には産み付けないということですね。
このことを踏まえて産卵床を作れば良いということです。
水切りネットと結束バンドで作る産卵床
まずは完成品から。
ほどよく隙間があって、メダカはこの隙間に入って行って卵を産み付けることが多いです。
用意するものはシンクの排水口や三角コーナーに使用する水切りネットと結束バンド。
もしもこの産卵床を浮かばせるのならばペットボトルのふたを用意してください。
赤い線の部分をはさみで切ります。
赤い線の部分を切って広げるとこんな感じです。
3~4cmの幅でカットし、カットしたものをさらに半分にカットします。
めちゃくちゃ雑に切っていますが、特に理由は・・・まっすぐに切れなかっただけです。
なお幅ですが、あまり細くしすぎないほうが良いようで、2~5cm程度の幅が良いみたい。
カットした水切りネットを重ね、中央部分を結束バンドで強く縛ります。
そして重なった水切りネットを広げて
完成です。
水面に浮かべる場合は、ペットボトルのふたに穴をあけて、あけた穴に結束バンドを差し込めばOKです。
筆者は千枚通し(たこ焼きをひっくり返すときに使う)で穴をあけました。
上に飛び出た結束バンドが邪魔な時は切ってください。
この例で示した程度の水切りネットの量ならば、ペットボトルのふたを浮きにすれば沈むことはありませんが、これ以上多い場合は発泡スチロールなどを浮きにしてください。
水切りネットの色は何色でも問題なく卵を付けてくれますが、青や緑などの色の方が卵を見つけやすいです。